このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお 伝えするものです。
今回は次の3点をご紹介します。
□『EDU-K UPDATE』2009年3月号の抜粋翻訳
□『EDU-K UPDATE』2009年2月号の抜粋翻訳 こちらから
□ブレインジム国際会議のプログラム紹介  こちらから


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 EDU-K UPDATE 2009年3月号より抜粋
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皆様へ
経済は引き続き変動しています。そのことを私はどう感じているでしょう。次の景気の後退を待っているのか。いいえ、違います。私にはストレスを感じたり、のめり込みすぎたり、あるいはスイッチを切ってしまった時に、自分を支えてくれるツールがあることを嬉しく思っています。

ブレインジムの「ツール(工具)ベルト」に定期的に手を伸ばすことがある人たちはどのくらいおられるでしょうか?おそらベルトを見つけ出してホコリを払い、磨く必要のあるものはどれかと見分け、自分達が役立つと分かっているものを使う時ではないでしょうか。困難だと思っている友人やクライアントに何と話しかけるでしょう?自分自身を友人やクライアントに見立て、「この不快なところ」から抜け出すために、あらゆる手助けのスキルを駆使したらいかがでしょうか?

最初に受講したブレインジム101のことを思い出します。情報に畏敬の念を抱き、知っている言葉を別様に使うことや新しい用語に困難をおぼえたこと。動きをとても気に入ったこと。自分の学び方で運動感覚を分かるようになるにつれ引き込まれていったこと。動きを許すことは解放することであり確認することでした。

クラスでは一日目の朝にペース(PACE)、気づくこと(ノーティシング)、それからポジティブ・アティテュード(前向きな姿勢)のためのアクション・バランスを学びました。帰宅してから2時間眠りました。私のシステムが今までにこのようなことを体験したことがなかったので、眠ることで統合していました。私は夢中になり、町で開催されるクラスにはどれも参加しました。諸々のコースを受講しながら、バランスのグループ活動にも参加するようになりました。そこでは3人が週に一度出合い、何でも学んできたことや学びの過程にあるものを実習しました。一人が出席できなくても、二人で学び合うことができました。

この仕事は今や18年経って人生の一部分になりました。私の役割と責任は、生徒からブレインジム・インストラクターへ、そしてインターナショナル・ファカルティへと継続して発展しています。最近引き受けた役割は理事長です。私は熱意をもってこの組織を前に進め、理事やファカルティならびに総務の人たちと共に、皆様やメンバーの人たちに奉仕していきたいと思います。

皆さんがどの段階でブレインジムを体験されているにしろ、ご自分のツールベルトを持ち出して、友達と楽しみましょう!今は立ち往生するときではなく、動くとき。すてきな時を過ごして下さい!

理事長
Bonnie Hershey, M.Ed. (教育学修士)


◆「EDU-Kの秘訣」より
<もっとよく見るためにスローダウンする: ポスト・アクティビティ>

今タイプしたばかりのタイトルについて考えてみると、浮かんでくるのは売りに出されている住宅の傍を車で通るというイメージです。その家を以前に何度も通り過ぎているのだけれど、今日は何か目を引くものがあって、Uターンしてもっとよく見ることにします。ゆっくりと近づきながら、細部と全体像を同時に取り込み、後で思い出せるように注意して心に留め、それから走り去って「新しく」発見したことに心躍らせます。そしてこれが<ポスト・アクティビティ>、Edu-Kバランスの手順においては5つ目のステップにあたります。自分のよく知っていることを何か行うわけですが、突然にそれを違う角度から見ることになります。

はじめにちょっと戻ってみましょう。先月取り上げたように、4つ目のステップ<学びのメニュー>は、身体面のバランス・プロセスを進める手段となります。ブレインジムはとても愉快な動きなので、私たちはその動きが心身システムにはたらきかける深い効果に気づかないかもしれません。

スローダウンして自分自身をもっとよく見ることになるのは、ポスト・アクティビティの最中です。そこで「ポスト・アクティビティ」という語を違う観点から見てみたいと思います。これは単に「プレ・アクティビティ」の対になる語ではありません。この語は活動後(ポスト・アクティビティ)に訪れる穏やかな状態のことも表わしています。休止ボタンを押すと、私たちはリラックスし、新しい洞察を得て、目標にもう一度コミットすることができます。

自分が「感じていることを感じ、気づいていることに気づくこと」ができる時、自分の立ち位置を再び取り戻します。ポスト・アクティビティでスローダウンすることにより新しい見方が促されます。Uターンは自分がどこにいたのか振り返り、行きたいところを選択する余裕を与えてくれるのです。

今回の「バランス」シリーズは、来月の<お祝い>で終わりになります。<バランス>は5つのステップに付け加わるとても大切な段階です。



◆今月のスポット:「特別養護者のためのブレインジム」
 講師 Cecilia Koester, M.Ed (教育学修士、著作者)

1998年から「特別養護者のためのブレインジム(Brain Gym for Special Needs Providers)」は合衆国、カナダ、シンガポール、マレーシアで教えられてきました。特殊なニーズのある子供や大人に対して、どういう風にブレインジムを用いるか掘り下げて学んでいく体験的な授業です。参加者は一人一人のニーズを見積もる方法、諸々のニーズに対応するブレインジム・プログラムの開発、プログラムの効果を査定する方法、結果を最大限引き出す必要のある時にプログラムを修正する方法を学びます。またコースの一貫として、講師のCeciliaが子供や大人にはたらきかける様子を観察する貴重な機会もあります。これは参加者にとっては査定の過程で子供とどういう風にどこからはじめたらよいのか見る機会として、またブレインジムの原則を個々の日常生活にいかに自然に組み入れていくのか理解するためのフォーラム(討論の場)となります。

常任理事のKari Coadyは次のように打ち明けてくれました。「私が最初に参加したブレインジムのクラスは<特別養護者のためのブレインジム>でした。当時の私は一年生の担任として不満を抱え、生徒の助けとなるものなら何でもよいから探したいと思っていました。ブレインジム101はすぐに開催される予定がなかったので、特別支援クラスの受け持ちではなかったけれど、Ceciliaのクラスに参加したのです。クラスでは3つのデモンストレーションがありました。卒中の患者、アンジェルマン症候群の10歳の子供、歩くことができない5歳の子供とのセッションでした。講座4日間で目にしたシフトや変化は驚異的なもので、私には次のことしか頭に浮かびませんでした。「あの人達にはたらくものなら、私にもはたらくし、私の生徒にもはたらくに違いないわ!そしてその通りだったのです!」



◆Ask Daveコーナー (DaveによるQ&Aから)
Q: ペース(PACE)の際、4つある動作のそれぞれを、どのくらいの時間をかけて行う必要がありますか?それから一日に何回行うのが最適でしょうか?

A: オレゴン州の看護学校で一年の生徒たちと行ったリサーチでは、ペースを6分行ったそうです。多分水を飲む時間はほとんど勘定に入らず、ブレイン・ボタンに2分、クロス・クロールに2分、フック・アップの前半と後半にそれぞれ1分だったのではないでしょうか。時間として通常おすすめするのは、ブレインジムのエクササイズのやり方をいったん覚えたら、(水を飲むのは別にして)、それぞれのエクササイズに1分くらいを目安にします。ただしフック・アップは前半と後半のパートに1分というのが普通です。一番のおすすめは、それぞれのエクササイズをご自分が完了したと思われるまで行うことです。

1日に何回行うのがベストかについては、ご自分が(ストレスで)必要だと感じる時にペースを行う、あるいは1日に1回ペースを行って、その後はご自分が必要だと思う部分を必要な時に行うのをおすすめします。私は1日のうちペースのなかでも水をよく飲みます。のどが乾くという理由だけでなく、必要だと感じた時に水を飲むと、自分の能力が高まることを知っているからです。時にはブレイン・ボタン、クロス・クロール、フック・アップ、あるいは他のブレインジム・エクササイズが、自分のしていることを仕上げるのに必要だと思えるときもあります。


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/March_2009.html


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 EDU-K UPDATE 2009年2月号より抜粋
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「安全・シンプル・効果的」は新しい使命として挙げられた言葉です。ブレインジム101を受講した人たちが語るストーリーは、まさにこの言葉を浮き彫りにするものです。

自分の生徒が意欲をもって立ち上がり動き出したことに驚く参加者。中学生たちがブレインジムを楽しみ、3日も経たないうちにペースをしようとリクエストしたこと。急病だった時にブレインジムの動きとテクニックを使ってしのいだ人。もうすぐやって来る出産休暇をボスに申し出る前に、バランス調整を行ったという人。子供たちがホームワークに取り組む時やスポーツを行う時、また決まりきった日課(学校に行く、床につく、食事時)に対して、ブレインジムを使っているという両親。

ブレインジムはありとあらゆる方法で様々なものにはたらく「ワーク」なのです。そして安全で、シンプルで、効果的です。時に言葉は何かとてつもなく大きなものを表すには小さすぎるようにも思えます。



◆「EDU-Kの秘訣」より
<学びのメニュー>を熟考する
ブレインジムのバランス調整における5つのステップを巡って、今回は学びのメニューで立ち止まってみたいと思います。これ以前のステップは、私たちがペースするのを助けてくれるものでした。自分のいるところ(現状)、感じていることに気づきました。それからプレアクティビティは、現状を越えて前に進もうとする意欲をかきたてるのに十分なストレスを負荷としてつくり出してくれました。今や私たちは新たなページをめくったわけですが、突如として表れるのは数々の面白い選択肢です!

学びのメニューから選択するものは、自分の好奇心や内面で働く生来の知性に語りかけてくるものです。選んだ動きは、新しい学びをマインドと身体のシステムに統合する機会を与え、また私たちが遊ぶのを許してくれるのです。ポール・デニソンさんの言葉を借りれば、「ブレインジムとは遊ぶことへの誘いであり、失敗を恐れずにもっと十全に自分の身体にいることへの招待なのです。」

学びのメニューについて私の気がついたことは、シンプルな動きから引き起こされる変化の深さです。私にとってはリラックスして活動し自分自身の必要性を信頼するところが、バランス点です。なぜある動きに惹かれるのか理解する必要はありません。ただ行うのみです。分析しようとすると、自分が選択するものにびっくりするかもしれません。しかも経験が度々示してくれるのは、どの動きもプロセスも、バランスの悪さに注意を向けてくれるということです。

また教育キネシオロジーのカリキュラムの中で、この学びのメニューが進化してきたことも有り難く思います。ブレインジム101では26の動き、デニソン左右再パターン化(DLR)と3次元の再パターン化(3DLR)の中から選びます。それに続く各コースでは、さらなる素材が加わります。ヴィジョンサークルだけで34のヴィジョンジムの動きがあります!インデプスはこの内容に足場を提供してくれます。私たちが新たなコースを受講し新しい様式をマスターする度に、内容の広がりを得ることになります。

ブレインジムを学び教えるものとして、私たちには明快で効果的な枠組みがあります。すなわち5つのステップのバランス調整です。私たちはその枠組みを用い、そこに自分の能力や才能を注ぎ込めばよいのです。実際のところそのバリエーションは無限です!

今月はぜひ皆さんに、ご自身の学びのメニューの広がりについて考えていただきたいと思います。教本を開かれて、新たに目に飛び込んでくる動きと出合うこともあるでしょう。また今の自分に役立つバランスがあるかもしれません。自分の中で準備が整い、他の実践テクニックを、教育キネシオロジーのより大きな骨組みに組み入れていく時機の方もいるかもしれません。

この仕事の美しさは与えられた過程の中にあり、またそれを使って行うことの中にあります。これをご自分のものにしていきしょう!


◆ ブレインジム とは?
ブレインジムという言葉は単独で使われるときも、修飾する語として使われるときも、特定の一組の動き、プロセス、プログラム、素材、教育理念を差します。それは登録商標であり、合衆国カリフォルニア州ベントューラにある教育キネシオロジー財団(ブレインジム・インターナショナル)のことです。下記のリストはもっとも一般的なブレインジムの用法です。

ブレインジム ・インターナショナルは非営利の団体で、意図的な動きは最上の生き方学び方への扉であるという原則にコミットしています。その役割は、安全でシンプルで効果的な動きを使い、自己への気づき、楽に生き学ぶことを支援することです。当団体は教育キネシオロジーの名前で1987年に設立され、2000年にブレインジム ・インターナショナルとしての活動を始めました。

ブレインジム の動き・エクササイズ・活動とは、当初の26通りあるブレインジム・ムーブメントを差します。クライアント、教師、生徒の方々から、20年以上にわたり、このシンプルな動きの効果について報告を受けています。このような動きが「なぜ」それほど効果があるのかまだはっきりしていませんが、次のような領域にしばしば飛躍的な改善をもたらします。

● 集中とフォーカス
● 記憶
● 学業 ― 読み書き、算数、試験
● 身体コーディネーション
● 関係性
● 自己責任
● オーガニゼーションの技能
● 態度

ブレインジム101コースは「26の動き」を伝え、ブレインジムの決まったプロセスとテクニックを用いてそれらの動きの応用を教える入門基礎講座です。このコースではブレインジム・プログラムの全体に関わるコンセプトと用語を紹介します。ブレインジム101はその他のコースを受講する上で必須となります。

ブレインジムのテクニック、プロセス、戦略とは「26の動き」のみならず、より大きなカリキュラムのその他の要素も包含する一般的な使い方です。

ブレインジムのコース、カリキュラム(教育課程)とは認定講座のすべてを含みます。カリキュラムは広範で、本コースの創設者や国際ファカルティの面々によってもたらされる専門性にしたがい多様です。各コースはブレインジムの原則に基づきますが、「26の動き」を必ずしも用いるわけではありません。ブレインジムのカリキュラムには5段階あり、それぞれの段階がブレインジムのはたらきの異なる側面を深めるものです。

ブレインジム・プログラムは「26の動き」とそのプロセス/テクニック、またそのはたらきの背後にある教育理論を包含します。ブレインジム・プログラムが基準とするのは次のことです:
● 「引き出す」教育モデルと個人の尊厳
● 目標設定と気づきの重要性
● 最上の生き方と学び方に関わる動きの大切さ


◆ ファカルティについて
世界中にファカルティ・メンバーがいて、インデプスやプラクティカムなどの上級コースを教えてくれるのはありがたいことです。現在ファカルティは次の3つのレベルに分かれます。ナショナル・ファカルティ、アソシエイト・ファカルティ、インターナショナル・ファカルティです。

どのファカルティも広範囲な教育過程を修了します。たとえば講師と一緒に教える実習、教育実習、メンター(指導)、国際会議や国内でのプレゼンテーション、バランス調整の実践、支援のレターを獲得するなどです。候補者は教育キネシオロジーとそれ以外の分野での実績をポートフォリオにまとめ、ファカルティの年次打ち合わせでインターナショナル・ファカルティに提出します。

インターナショナル・ファカルティは年次総会前の3日間ボランティアで集合します。そこではカリキュラムについて議論し、諸々の発見や仕事やあそびをシェアします。共につくりあげ、共同体を構築し、協力して学ぶ豊かな時間となります。

どのファカルティも国際会議や打ち合わせに出席するために、自分の財布から出費します。世界中に安全・シンプル・効果的な動きで自己への気づきと楽に生き学ぶことを支援するために、いつも意欲的に献身するファカルティの皆さんには心より感謝したいと思います。


◆ ブレインジム物語
ブレインジム・プログラムが人間の精神にもたらすパワーと効果について、ある公認インストラクターが語ってくれました。

「以前にトッドという名前の生徒とブレインジムを使う機会に恵まれました。トッドと同学年の生徒たち13名が一日に一時間、読む技能のために私のクラスにやって来ました。トッドはクマのプーさんに出てくるトラさながらに、教室に飛び込んできて、一連の腕立て側転で皆にあいさつしたものでした。彼のエネルギーはとどまるところを知らず、その命の力には驚かされました。

トッドを相手にするのは、多くの同僚たちにとって課題でした。多動症ゆえに担任教師は特に手腕の問われるところだったのです。しかし私はトッドの高度な直感と気づきのスキルに目をとめました。彼は知的で、単に自分のエネルギーを安全に通す方法を必要としていたのです。

トッドと私は彼用に学びのメニューを開発し、それを書き留めました。毎日、腕立て側転の後で、一緒にこの学びのメニューをながめ、必要なものをトッドが選びました。やがてトッドは自分に責任を取るようになり、ほとんど私の手を借りなくても自分でメニューを見るようになりました。時には他の同級生も誘って眺めていました。このグループの子供たちがお互いにサポートし合う姿を見るのは素晴らしいものでした。彼の担任教師がある日話してくれたことですが、トッドは毎日3時限目のクラス(ブレインジムの時間)を終えた後は別の子供になっているというのです。

その年度の終わりに、生徒達はテスト期間として一週間クラスを去り、一週間戻ってきて、それからもう一週間を「評価」の期間としてクラスを去ります。トッドは半ばの週に私のところにやって来て、「もう一週間クラスに来ないなんて僕にはできない。お願いだからそうさせないで。ダメになってしまうよ」と言いました。その前の週にトッドはこの一年間で初めて、校庭で問題を起こしました。(それはトッドがブレインジムを行わない唯一の一週間だったのです。)私はトッドのコメントを担任に伝え、担任教師は喜んでトッドが一週間の評価期間中も私のところにやって来れるよう手配してくれました。

私はいつもトッドのことを思い出します。彼は私にたくさんのことを教えてくれました。安全と選択肢と動きが簡単に利用できるなら、どの生徒やクライアントの中にも潜在的力が備わっているということを。トッドはブレインジム・プログラムが大好きで、それがもっと自分に気づく助けになっていると知っていました。またブレインジムを使って自分の欲しい結果を得る方法を直感的に理解していましたし、最上に生きて学ぶ一年を楽しんだのです!」



◆ Ask Daveコーナー(DaveによるQ&Aから)
Q:最近ブレインジムをクラスで使い日課になっている何名かの同僚たちが報告していることなのですが、夢がとても生き生きして情感豊かになってきたそうです。ブレインジムでどなたか、似たような体験をした方はいませんか?
リフレックス・ムーブメント・セラピーを行うと、そういうことがあるというのは知っているのですが、何か相関関係があるのでしょうか?


A:リフレックス・ムーブメント・セラピーと相互関係はあります。というのも反射の統合はブレインジム・ワークにとっても大きな部分を占めているからです。統合が改善されると、可能性として私たちは内と外により大きなコミュニケーション・スキルをもつようになるのです。ブレインジムを学びはじめて、自分の夢になにか変化が起きたという記憶はありません。でもそれ以前に他の運動発達に関するワークをやっていて、いつも鮮明な夢を見ていました。私が教えた中で、以前一人か二人がこのことに言及していましたし、他のブレインジム・インストラクターが何か言っているのを思い出すかもしれません。できれば他の方がご自分の体験として解答して下さるなら有り難いです。


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/February_2009.html


以 上
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2009年ブレインジム国際会議について
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毎年世界各地で開催される国際会議ですが、今年は南ドイツのフライブルグ市近郊にあるキルヒツァルテン村のクアハウスで行われるそうです。日程は4月16日〜19日の4日間。会議終了後にも番外編で、創設者デニソン博士等のトレーニング・コースも予定されています。

下記にプログラムの抄訳をお届けします。なお英文とドイツ語で全文をお読みになりたい方は、次へアクセスして下さい。
http://www.iak-freiburg.de/kongress2009/index_eng.html
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4月16日(木)
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11:00〜12:30 ドイツの精神科医によるプレゼン
Introducing Stories in Psychotherpy and the Five-Steps-Model
「心理療法と5段階モデル」
14:00〜15:00 ゲイル・デニソンによる対話形式のプレゼン
The Playful Teaching of Language and Reading Skills
「言葉と読むスキルを楽しみながら教えること」
15:10〜16:10 イギリスの講師によるプレゼン
Numeracy with Movement - Using Brain-Gym(R) to Help
the Development of Numeracy Skills

ブレインジムを使って算数や計算能力を助ける。
15:10〜16:10 ジャネット・プリモストによるプレゼン
The Playful Child - The Importance of Authentic Play
子供と遊びの大切さ。(遊びの中の要素と感覚、7歳までの子供の発達、ブレインジムの動きとプロセスは個人の成長を支援する。)
16:40〜17:50 ドイツの講師によるプレゼン
"... and then (almost) everything works automatically... " -
Kinesiology as an Element of Mental Training at a College of Music

音大生を対象として行った、キネシオロジーを使ったメンタル・トレーニングについて
(理論とケーススタディ)
16:40〜18:40 アメリカの理事によるプレゼン
Building Bridges - Brain-Gym(R) & the Medical Community
ブレインジムと医学の現場をつなぐ。(クライアントへの気づき、自己管理能力を高めるツールとしてのブレインジム。ADD/ADHDと薬の問題。ヘルスケアの専門家やクライアントにいかにブレインジムを伝えていくか。)
16:40〜18:40 オランダの講師によるミニワークショップ
The Successful One-Man-Enterprise - Be Your own Coach for Success
成功する自分のコーチとなれ。(からだからの「エネルギー言語」を学び、従来の自分のパターンから自由になる。)
17:45〜18:45 スイスのファカルティによるプレゼン
Subconscious Language and Edu-K's Model of Education:
A Contradiction?

潜在的な言語と教育におけるEDU-Kモデル。(「自由」と知覚、思考、感覚、感情との関連について考察する。)
18:00〜20:00 中国の講師二人によるミニワークショップ
Traditional Games from the Chinese Culture for Integration
中国の伝統的なゲームを使ってバランス統合する。
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4月17日(金)
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9:00〜10:00 ドイツのファカルティによるプレゼン
Developmental Kinesiology - Primitive Reflexes as
a Chance to Unfold Ingenuity

生来の知恵を開花させる機会としての原始反射
9:00〜10:00 ドイツの講師によるプレゼン
Suggestopaedia - Teaching Successfully at the Pulse of the Time
Suggestopaediaー 時の鼓動で首尾よく教える
10:10〜11:10 ドイツの講師によるプレゼン
Brain Fit with the Lernhaus-(Learning-House-)Concept
学び舎としての脳。日々楽しく「思考する器官」をエクササイズする方法。
10:10〜11:10 オーストラリアの理事によるプレゼン
Rhythmic Movement Training
「リズミック・ムーブメント・トレーニング」リズミック・ムーブメントとは、脳の発達とも関連する、幼児期の発達段階にある動きを繰り返して行うもの。
11:40〜12:45 ニュージーランドの講師によるプレゼン
Talking With the Subconscious - Autonomous Digital Reflexes
潜在意識で話す―自律的指反射
11:40〜12:45 オーストリアの講師によるプレゼン
"PACE Your Life" or "Find the Right Pace in Your Life"
「人生をペースする」または「あなたの人生の正しいペースを探す」
14:15〜16:15 ドイツの講師によるプレゼン
Brain, Mind, Physical Activity
脳・マインド・肉体の活動
16:45〜17:45 ドイツの講師によるプレゼン
Supported Communicative Kinesiology (SCK)
Handicapped People Ask for the Floor

障害を抱える人々と共に築いたSCK(Supported Communicative Kinesiology)について。
16:45〜18:45 ニュージーランドのファカルティによるミニワークショップ
White Matter Matters - The SQUIZ-AHA!
White Matter Matters. (脳の白質は重要だ)
脳をつなぎ、知っていることをつなぎ、それぞれを つなぐ。
16:45〜18:45 ドイツの講師によるミニワークショップ
Truly Tapped-In - Powerpoints for the Psyche
タッピング―心のパワーポイント
16:45〜18:45 ドイツの講師によるプレゼン
Mem, Movement and Virtuality
メーム(ヘブライ語のアルファベット?)、動き、本質
20:00〜22:00 南アフリカ、UKの3人の講師によるミニワークショップ
Basing Boots and Brain-Gym(R)! - African Gumboot Dance
アフリカのダンスに内在するリズムをとおして内側のリズを見つける。これは立ち止まって学ぶこと、動きながら考えることを可能とするトレーニング。音楽、ダンス、足踏み、手拍子を使って固有受容器を目覚めさせ、バランスをとって「今」にグラウンディングする。
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4月18日(土)
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9:00〜10:00 ドイツの講師によるプレゼン
Memory at Advanced Age - Learning and Mental Fitness
beyond Cross Word Competitions and Sudoku

高齢者の記憶について。記憶と呼ばれる様々なプロセスには正確なところ何が生じているのか?どういうタイプの記憶が存在するか?学びと記憶に関わる脳の構造は?年齢と共に私たちの記憶にはどんな変化が起きているのか?ライフスタイルは特に高齢者の場合、知的技能の発達にどう関わり、また一般的な心の発達にどう影響するか?神経科学や認識に関わるリサーチでの発見、様々な例を用いて記憶に関わる重要な情報を紹介する。
9:00〜10:00 ドイツの講師によるプレゼン
The Foot in Early Child Development and its Meaning
for Learning and Behaviour.

学習と行動に対する幼児期の発達における足取りとその意義について。
10:10〜11:10 オーストラリアの講師によるプレゼン
Stress And it’s Effect on Health
ストレスと健康への影響
10:10〜11:10 オーストリアの講師によるプレゼン
Joy and Success with Learning - A Program for
the Harmonized Transfer Kita (child care center) - School

楽しく学んでかつ良い成績を得ることは、いかに子供達が首尾よく学校生活をスタートさせるかにかかっている。そこで個々の児童が入学前に十分成熟しているかどうかを見計らい、学校へ入る前の準備を整えるという考え方が始まっている。
11:40〜13:00 チューリッヒ大学の心理学の教授によるプレゼン
"And it’s not their fault"- The Role of the Frontal Cortex
in Controlling the Actions of Young People

若者の行動をコントロールする前頭皮質の役割について。
14:30〜15:30 米国の講師によるプレゼン
What the Bleep do we know About Movement, Enhanced
Brain Function and SuperLearning?

脳の働きを高めることにフォーカスした動きのセラピーや教室での注意力を呼び覚まし、学びの可能性を助ける実践的エクササイズについての最新情報。アルファ・ブレイン・ウェーブ研究の最新情報に関するプレゼンと、参加者の体験、音楽とサウンドによる脳機能の向上とスーパーラーニング。ADD/ADHDの構造的原因に関する実験的リサーチとクレニオ・セイクラル・セラピーがいかにして中枢神経系に働きかけることができるかという最近の研究。
14:30〜15:30 ドイツの講師によるプレゼン
Kinesiology for the Love of Life or the Muscle Test
as a Your Body's Personal Tool for Biofeedback

人生を愛するためのキネシオロジー。バイオフィードバックというからだの個人的ツールとなる筋チェック。
15:40〜16:40 ドイツの講師によるプレゼン
Hyperactivity - And what we know about It
Scientific Basics on a Very Complex Topic

ハイパーアクティブ(活動過剰)ーそれについて私たちは何を知っているのか?複雑な問題をはらむテーマに関しての基礎としての科学。ケーススタディと実践的アプローチについて。
16:00〜18:00 オーストリアのファカルティによるミニワークショップ
Brain-Body-Games
よく知られたゲームを使って、脳を三次元に捉えたとき、脳のどの分野が活動しているか体験的にさぐる。
16:00〜18:00 ドイツの講師によるミニワークショップ
"Reeducating I.D. The Five Elements Genograph" (RD.D.FEG)
5つの要素とGenographについて。
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4月19日(日)
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9:00〜10:00 ドイツの講師によるプレゼン
Learning and Memory
学習と記憶
9:00〜11:00 ドイツの講師によるミニワークショップ
Kinesiology in Motion
Systemic-Kinesiologic Energy Constellations treating the following topics:
Kinesiology - Society- Learning - Growth-Success

動きの中のキネシオロジー
9:00〜11:00 ドイツの講師によるミニワークショップ
Physically and Mentally Fit at Every Age with Brain-Gym(R) Moving and Being Moved
ブレインジムのプレゼンテーション
10:00〜11:00 当協会の指導教官ケイ・マックキャロル氏によるプレゼン
Lengthening the Lengthening Activities
からだと筋肉の構造を学びながら「レングスニング・アクティビティ」 とエクササイズがどういう風に作用するかについて理解を深める。
11:30〜12:30 ドイツの講師によるプレゼン
Homoeokinetics- A Combination of Homoeopathy and Kinesiology
ホメオキネティックス―ホメオパシーとキネシオロジーの融合
11:30〜12:40 アメリカのファカルティによるプレゼン
Moving Brain
動いている脳(動きや意図的に動きを調整する能力と関わる膨大な脳のパーツを編集)
14:00〜15:00 ポール・デニソン博士によるプレゼン
Brain-Gym(R) and Brain Science:
How Neuroscience is Validating Movement-Based Learning

ブレインジムと脳科学:神経科学は動きに基づく学びをどう検証しているか?
動きと記憶やスキルを習得するにつれ、新しい神経回路が発達するという関係性を議論する。参加者は好奇心、遊び、意図が学びのプロセスをどう支持しているかを体験する。神経科学の最新の発見を教育キネシオロジーとの関わりのなかで見ていく。
15:00〜16:00 カナダの講師によるプレゼン
Catch A Brain Wave! -Fitness Fun
「キャッチ・ア・ブレイン・ウェーブ」音楽に合わせたフィットネスでバランス統合。

会議終了後に同会場で、下記の3日間のトレーニング・コースが開催されます。
4/20〜4/22 ジャネット・プリモスト「プレイフル・チャイルド」
ポール・デニソン博士「マスター・インデプス」
4/23〜4/25 ポール・デニソン博士「動きの再教育」」

以 上


◆バックナンバー
  EDU-K UPDATE 2009年1月号
  EDU-K UPDATE 2008年12月号
  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号