このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお 伝えするものです。
□『EDU-K UPDATE』7月号の全訳
  ・「ブレインジム」のニュース&イベント
  ・今月のファカルティ: シャロン・プラスケット
  ・新製品
  ・EDU-Kの秘訣 よくある質問: ブレインジムは○○の役に立つか?
  ・Ask Daveコーナー

---------
 EDU-K UPDATE 2009年7月号
---------
◇ご挨拶
このウェブ・ニュースが隔月となっていろいろうまく進んでいます。お蔭で私たちにはホームページ作成のような他のプロジェクトに注ぐ時間とスペースができました。ホームページの新しい特徴をいくつかお届けできてうれしく思います。しばしお時間を取って以下のサイトwww.braingym.orgをご覧ください。

「EDU-K UPDATE」と「BrainGym(R) Journal」サイトの「Learn More」の下に出るバーからアーカイブスを選んで、このふたつの過去の記事を検索してお好きな記事をダウンロードしてください。ニュースレターのアーカイブスは3か月前の分まで、ジャーナルは2000年から2007年の分までがあります。中にはファイルが大きくてダウンロードに数分かかる記事があるのでご注意ください。

「リサーチに関するQ&A」「Learn More」の下のバーから開いてブレインジムの研究分野についての10の質問とその回答をご覧下さい。同じページの「BrainGym(R)Study Packet」には、時系列的な研究とともに研究のタイプについての見事な定義も載っています。

意欲的に研究に取り組みこのようなページの作成に貢献してくれた次の方々に、深く感謝します。

  ゲイル・デニソン
  ポール・デニソン
  ジュディ・ガラント
  シャロン・ヘラー
  ボニー・ハーシー
  バフィ・マクレランド
  デイブ・ソーンダース
  ダマリス・シュミット
  ジョアン・スポールディング
  サッド・トラハン
  これまでの、また現在のライター、投稿してくれた方々、
  出版の編集担当者

きっと皆さんがこの新しくなった特集を楽しまれ、ここに貢献して下さった何人かの人達に感謝の念を抱かれるのではないかと思います。様々な改善を行っていますので、時折ご覧になって下さい。

安全でシンプルしかも効果的な動きをとおして自己を認識し楽に生き学ぶことを支援する、そういう使命をもって常に前進する組織のためにはたらくことはワクワクし充足するものがあります。

事務局のチーム(カリ、イブ、ドーン・マリー)を代表して。

残りのシーズンを楽しみましょう。

シンディ・ゴールデイド


◆ 「ブレインジム」のニュース&イベント
ブレインジムの日程
  【アメリカ合衆国、ワシントン州シアトルにて】
  8月8日〜9日
 「個人のサポートと集団の成功」
  連絡先:ローズ・ハロウ rainroser@comcast.net

  【南アフリカ、ケープタウンにて】
  7月5日〜15日
 「学びのための遊び・遊びのための学び」
  連絡先:マルセル・シャーマン sshaman@mweb.co.za

「Brain Gym(R)Events」のページは定期的に更新されています。


◆ 新製品
Alphabet 8s in Detail (チャート)    開発者: モイラ・デンプシー
オーストラリアのバイロン・ベイから、サリー・プレストンによるレポート:

「アルファベット8文字細分表」・・・なんてすてきなチャートでしょう!私は学校の教師です。学習に様々な問題を抱える子供たちと、ブレインジムのセッションを行っています。

バランス調整に「アルファベット8」を使うとき、<チャートを導入する前>では、私が子どもに何をするのか示している間、セッションの流れは止まっていました。<チャートを導入した後>では、セッションは中断されることなく流れていきます。「アルファベット8」が楽にできるようになり、子どもは非常に意義のある使い方をみつけるようになったと思います。

子どもは文字を選んでゴールに関連した昔風の詩を作ったりします。その子の名前の字を使って前向きの肯定のことばを付け加えてみてと言うこともあります。たとえばあなたの名前がSamだとしたら、Sはsensational(すばらしい、大評判の)、aはawesome(すごい)、mはmagnificent(とてもすてきな、極上の)です。この作業で私はいろいろなレベルで大きな反応を得ています。子どもはこれがほんとうに好きです。

注文方法:モイラ・デンプシーに連絡してください。
  moira@integratedbeing.com
  +61-423-65975
  米国内の方はパム・ホイットマンに連絡してください。
  am@transitionpoint.org
  925-253-1223
  代金:各5ドル(数量による割引あり)


***************************************
「恐れる必要はありません:違った学び方をする子供たちに自信を与える」(書籍)
                             著者:パム・フォルモサ

ブレインジムの公認インストラクター、マリリン・バウチャード・ルガロ博士は次のように書いています。

パム・フォルモサの「恐れる必要はありません:違った学び方をする子供たちに自信を与える」という本は、作業療法士としての仕事にいかにブレインジムの動きを組み入れるのかという、著者個人の探究の物語です。フォルモサは絶妙な語り口で、動きのダイナミックな活用方法を伝えることにより、読者を理解へと導いていきます。それは旅・・・見逃してはならない旅です。ページをめくるたびに私は元気づけられ、啓発され、教えられました。フォルモサは素晴らしい書き手です。ハートから物語が語られています。

この本は、家族に向けては創造的で新たな洞察を、ブレインジム・インストラクターには新しい活用方法を、作業療法士には新しい動きを、そして子供と両親にはシンプルなテクニックを提供します。私はこの本が非常に気に入っています。

注文方法:www.iuniverse.com にて、書籍購入またはダウンロードができます。
料金:  11.95ドル


◆ Ask Daveコーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問:私は、ブレインジムが特殊教育を受けている子どもの視覚プロセスと読解力に与える効果について、研究論文を書いています。しかし、5年かそこらで何か関連するものを見出すのは不可能に思えてきました。今はどうやって情報を集めたらいいかわからなくて、少々絶望を感じています。逸話でも科学的な証拠でも、どんなことでもいいのです。助けていただけたら非常に助かります。

デイブの回答:もう既に、www.braingym.orgのホームページ上部の青いバーにある「Learn More」をプルダウンして、入手可能な「ブレインジムスタディ」をチェックされたことと思います。全部5年以上のものですし、「リサーチについてのよくある質問と答え」の最後にリストアップしてある記事のように、更新中のものもあります。また、誰もこれまで教えてくれなかった「外部資料」をピックアップしているところで、近日中にいくつか公開できればとも思っています。

「よくある質問と答え」にリストアップされていませんが、ジョアン・スポールディングの「正中線の動き」についての学術論文は、ベンチューラの協会事務所で入手できます。ジョアンとジャン・アービングが看護学校の1年生と共に書いたPACEについての論文がホームページの研究リストにありますが、これは博士論文なので引用が可能です。
「よくある質問と答え」の4番で言及されているホームページにあるG.カーサその他の研究は、吟味するに匹敵します。


◆ EDU-Kの秘訣   デボラ・スコット・スタッドベイカー
よくある質問:ブレインジムは○○の役に立つか?
人は初めてブレインジムを学ぶとき、これは自分のためになるだろうかと考えます。ブレインジム はADHD、自閉症、脳の損傷、パーキンソン病、どもり、難読症、不安の解消、運動能力の向上などに役立つだろうか・・・と、枚挙にいとまがありません。そして私たち教育キネシオロジーに携わる者は、ブレインジムはどんな病気や症状にも効力があると断言したくなるものです。でもそれは善意によるものかもしれませんが不十分な回答です。

Edu-Kで実践する教育モデルでは、クライアントの生来の知恵を尊重するような学びのスペースを共に作って行けます。クライアントが気づきの扉を開けること、物事の優先順位をつけはっきりさせるのを助け、新しい行動をサポートできます。しかしもしクライアントが問題の解決を私たちに求めているなら、失望することになるでしょう。人の学びを方向づけることはできません。それは個人の旅であり、どんなコースを取るか予測したり指示したりは私たちにできないのです。

ではこれらの質問にはどう対応すればいいでしょう?私の場合、そういう質問の背景にはたいてい物語が秘められていると気がついたので、その人の個人的な事情を尋ねるようにしています。彼らの話には、私の経験とぴたりと符号するところもままありますし、私がその質問の領域で幾分専門的な知識をもっていることもあるでしょう。そうでなければ同僚に問い合わせるか、あるいはbraingym.org(ホームページ)の「メッセージ・ボード」やリサーチのページに当たってみます。薦めたい本や製品があれば、直接braingym.comからEdu-Kinesthetics, Inc.にアクセスするようすすめます。

脳科学者だったらこれらの質問すべてに専門的な説明をするでしょうし、医者だったら症状を診断して治療法を処方したでしょう。それに代わるものとして、ファシリテーターとしての私の役割は、動きや手順を駆使してその人の全体につながることができるよう手助けすることです。ポールとゲイル・デニソンが「ハンズ・オン」の手引書の序文で雄弁に述べているように、「『動き』は自分自身を教育するための準備をしてくれます」。

ブレインジムの公認コンサルタントとしては、知っていることを使うのです。私はクライアントが自分自身の声に深く耳を澄まし、次のステップを自ら発見するように努めます。このようなプロセスのなかで重大な変化が起きるのを数多く見てきました!知っていることを話すという立場をとることにより、クライアントが自分自身の真実を大切にするよう手助けすることができるのです。

これまで述べてきたような質問が出たら、自分の経験に基づいた話をしましょう。惜しまず問い合わせ、頼みとなる自分の資源を使いましょう。学ぶ心づもりがあれば、前向きに変われる可能性はとてつもなく大きいのです。


◆ 今月のファカルティ:シャロン・プラスケット
シャロン・プラスケットは、ブレインジムインターナショナルの国際ファカルティであり、取締役員会の代表、「the Resource and Resolution Committee(支援決議委員会)」の委員長、七人の子の母、十人の孫の祖母、そしてひとりの男性の妻でもあります。アイダホ南部の教育局のNNU補助職員にも名を連ねています。

シャロンは16歳の頃から教えていて、子どもたちと関わることが大好きです。1997年にシャロンは『学びの動き』に関わるようになり、全てのコースと自分で開発した教材を教えはじめました。「ブレインジム101」、「ヴィジョン・サークル」、「OBO」、「インデプス」それに財団本部でティーチャー・プラクティカムを教えています。また「タッチフォーヘルス1〜4」、「On Your Mark, Get Set, Go!(位置について用意ドン!)」、「5つの要素:レベル1:眺めのよい部屋」「ひとりのパワー:摩擦解消のための個人的方策」に加えて、レナーテ・ウェンネックの発達キネシオロジーから5コース(「感覚の統合」「手先の器用さと話の流暢さ」「誕生と変化」「反射と反応の統合」「乳幼児期の運動の発達」を教えています。

この5年間は、ドイツ、ポーランド、ロシア、シンガポール、オーストラリア、メキシコ、カナダ、米国で教えてきました。また、トラウマがある人の課題をもっと理解しようと、ユタ大学の「ドラッグ・アルコール中毒のカウンセリング」で資格を取りました。



◆ シャロンのブレインジム物語
ブレインジムの講座を初めて受講したのは1985年のことです。先生が黒板で「レイジー8」をなぞるのを眺めていて胃が緊張したのをよく覚えています。「見ているだけでこうなんだから、是非とも講座を取らなければ!」と思いました。高校を卒業したばかりで、仕事をしていて自分が聴力面でのディスクレシアだとわかったところでした。つまり、書くのは正確にできるのですが、注意しないと聴いたり話したりが遅れてしまうのです。

初めて一緒にセッションしたとき、ポール・デニソン氏はとても優しくしてくれました。彼はこんな風に言ってくれました。「普通よりも深いレベルでスイッチを切り替える人もいるさ。」私は十年間で取れるだけのコースを取りました。「インデプス」は7回繰り返しました。インターナショナル・ファカルティになる機会をいただき、お受けしました。もっと多くの人達にこの仕事を知っていただけるよう、何らかの手伝いができるかもしれないと思ったからです。そして私が最高だと思う人達と共に仕事ができることを有り難く思っています。このような機会をいただいたことと、変化を作るのにひたむきな世界で出会った人たちに、深く感謝します。みなさん、ありがとう!

お便りをお待ちしています。物語やクライアントからの証言、質問、コメントなど
こちらinfo@braingym.orgまで送ってください。 送っていただいたものはできたら掲載します。


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/July_2009.html


以 上


◆バックナンバー
  EDU-K UPDATE 2009年4・5月号
  EDU-K UPDATE 2009年2・3月号
  EDU-K UPDATE 2009年1月号
  EDU-K UPDATE 2008年12月号
  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号