このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお伝えするものです。
日本語に翻訳する際に、英語原稿にあるBrain Gym(R)の表記は、Brain Gym(R)(ブレインジム)としています。文章中にBrain Gymがあっても登録商標のマークがついていないときは、ブレインジムと訳しています。

□『EDU-K UPDATE』9月号の全訳
  ・「Brain Gym(R)(ブレインジム)」のニュース&イベント
  ・今月のスポット:Brain Gym for Teens & Pre-Teens(111T)
  (ティーン(13〜19歳)とプリティーン(9〜12歳)のためのBrain Gym(R)(ブレインジム))

  ・Ask Dave コーナー
  ・Edu-Kの秘訣:EDU-Kの言語 第5部:実用的な知恵(プラクティカル・ウィズダム)
  ・Brain Gym(R)(ブレインジム)物語

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 EDU-K UPDATE 2010年9月号
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◇ご挨拶
EDU-Kアップデイト9月号では、あなたにBrain Gym(R)(ブレインジム)のエクササイズもしくはブレインジム・インターナショナルでの体験があろうとも、これまでとは違う多くの話題についての情報を少々お届けするように作っています。次のような話題が取り上げられています。
  ○Brain Gym(R)(ブレインジム)のセオリー
  ○コースの主催
  ○心に響く話
  ○今後のイベント
次の2ヶ月間、簡単にダウンロードできて視聴を楽しめることをご承知のうえ、楽しんで熟読してください。


◇「ブレインジム」のニュース&イベント
IKC国際会議 〜国際会議に参加しよう〜
  2011年8月26日〜28日
  ハンガリー ケチケメート
  連絡先:Zsuzsanna Koves
思い出してください。ご自分の地域で「Brain Gym(R)(ブレインジム)デイ」を開くことができます。
詳しくはinfo@braingym.orgへ。


◇今月のスポット:Brain Gym for Teens & Pre-Teens(111T)
  (ティーン(13〜19歳)とプリティーン(9〜12歳)のためのBrain Gym(R)(ブレインジム))

十代の学生は、この変遷の時期を進むときに多くの外的・内的なストレスを経験します。キャロル・アン・エリクソンによって書かれたこのコースは、学生がそのストレスの効果を積極的で健康的な方法で切り抜ける助けになるよう、Brain Gym(R)(ブレインジム)の動きとExperiential Learning Activities(体験学習活動)をもって考案されています。

このコースで教わる技術によって、学術、運動、音楽、美術、人間関係の技術や個人的成長における学生の成績はを向上するでしょう。どなたでも参加可能です。お子さんには親御さんが付き添うことをお勧めします。

今後のスケジュールについてはこちらをクリックしてください。


◇おめでとうございます! 新しくプロフェッショナルとなった会員(Professional Members)のみなさん!
カナダ  2名(Valerie Ku North, Anjana Thom)
中華人民共和国  1名(Yau Tsz Yan)
コロンビア  1名(Juanita Quintana)
インドネシア  9名(Dr. A.A.A. Lengkong MPH, Pdt Lientje H.K. Mamahit S. Th., Wicarni Oktavia Mangolo A.Ma.Pd., Dra Jeanne Tinneke Mangundap , Rahaju K. Morris, Nonny Swediati, Dra Henny Tambajong E.R., Debora Intan Trisna, Pdt Yosua Wangka)
メキシコ  4名(Ma. Del Carmen Bazan Flores, Rebeca Hernandez Marin, Ma. Guadalupe Rodriguez Aguilera, Ma. Isabel Vazquez Arias)
アラブ首長国連邦  1名(Anna Mitchell)
アメリカ合衆国  6名(Tricia Allen, Mary H. Burke, M.A., Judy Sue Christenson, Noreen Dougherty, John Starman, Carol L. Stone)



◇ あなたが取りたいコースは開講の予定はないんですか?
   だったら代わりに主催しましょう!

もし、とても取りたいコースがあるのにすぐに近くで開催されないのなら、主催する機会です。コースの主催によりグループが集まり、あなたが取りたかったコースができます。次のような利点がいくつかあります。
 ○旅費がかからない
 ○登録料が無料
 ○コースの収入の1%を得る可能性
 ○自分の都合でコースを組める
どなたでも、どんなコースのどんなインストラクターをも後援できます!あなたがするべきことは、後援したいインストラクターに連絡して、その人が熱心で有能か見ることです。

財団認定インストラクターとの間で双方の役割と責任について書かれた同意書にサインするようお勧めします。このように、驚くようなことはまったくありません。手続きを簡単にするため、インストラクターは主催者同意書(Sponsor Agreement)の定型書式を入手する権利を持っています。Brain Gym(R)(ブレインジム)の財団認定インストラクターは、独立した契約者です。そのため、定型書式はあなたを手続きへ導く単なる一組の案内役なのです。唯一義務があるのは、名簿と著作権使用料をBrain Gym(R)(ブレインジム)インターナショナルに送ることです。


◇ 相互関連の言語と因果関係の言語
EDU-Kでは、私たちは参加者のいる場所で会って、私たちのでなく参加者のペースで進みます。この参加者には、幼児、十代、両親、先生たち、専門家や運動選手を含みます。私たちは診断も処方もしません(するのが適切であるような資格を個人的に持っていない限り)。Brain Gym(R)(ブレインジム)のプログラムに関する全てをグループや個人に説明するとき、私たちが言葉に絶えず注目するのは極めて当然のことです。あなたが学生かインストラクターかは問題ではありません。

因果関係の言語よりはむしろ相互関連の言語を使うようお勧めします。たとえばEDU-Kでは「這うこととうまく読むことには相互関係がある」と言います。「お子さんが這うことを省略すると読むのに悪戦苦闘するでしょう」とは言いません。そのような言い方はBrain Gym(R)(ブレインジム)の動きを弱めるうえ、もっと重要なことに、その言い方が恐怖を引き起こすために手伝っている相手にダメージや痛みを与えるのです。

それに、それは全く正しくありません。ハイハイを飛ばした1歳児が楽々と読めるようになるかどうか私たちには知ることはできません。それではそのちいさい子の未来への責任を、本人に代わって私たちが背負いこむことになるのです。私たちには、どんなリソースが子どものやり方に合うか、どれが子どもに必要で子どもが欲しがるかはわからないのです。

情報の本質を他人に伝えるとき、言葉遣いに気をつけるのは難しいことかもしれません。多くの場合私たちは、発達段階や反射等々について、とても多くを学んできました。しかし、私たちの教育モデルの目的は、技術レベルや進度に関係なく中立的な立場で各個人に応じられるような、安全装置を創りだすことなのです。Brain Gym(R)(ブレインジム)のエクササイズは、望んでいることを各自が自分の中から引き出すように、また私たちのツールを使って私たちがそう導けるように意図されているのです。

この分野で用心してくださってありがとう。


◇Ask Dave コーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問:Brain Gym(R)(ブレインジム)がおとなや子どもの社会不安障害やディスレクシア(読字障害)の手助けになるかわかる人はいますか?

デイブの回答:個人的に私はBrain Gym(R)(ブレインジム)の活動を通じて社会不安問題を乗り越えました。私はいつもよく読めましたが改善した点もあったし、さらに重要なことに、課題を感じていた書く技術が上達しました。私は、あなたが言っている二つの分野で課題を感じながらも著しく変化をした多くの学生たちと一緒に活動しています。


◇EDU-Kの秘訣   デボラ・スコット・スタッドベイカー
教育キネシオロジーの言語 第五部:実用的な知恵(プラクティカル・ウィズダム)

ポールとゲイル・デニソン夫妻の「Brain Gym(R)(ブレインジム)の手引書」を手にするとき私はいつも、動きをベースにした学びについて豊富な経歴と理論を見出します。章の始まりから私はゆっくりと最新の注意を払って読むようにします。詳細を見逃したくありません!

私には、教師のフォローや新しい顧客に会うためにプレゼンテーションの準備をしているときや、大局的見地での概念を説明する簡潔な言葉を捜しているときがあります。それは私が第4章―Brain Gym(R)(ブレインジム)のプログラムを実行するための実用的なリソースの案内―に向かうときです。

99ページ目から始まるこの「手引書」の最後の部分は、Brain Gym(R)(ブレインジム)のツールを家族とあるいは教室に持ち込んで使っている人の支えになっています。そこには学びの身体的スキルを育成するのに役立つ易しいレッスンのアイディアがいっぱいです。下記の内容は、グループで活動しているか個人の顧客と活動しているかに関係なく参照する私の道しるべとなっています。

「Creating Teachable Moments(教えやすい瞬間を創る)」(103ページ)では、効果的な学びと指導における好奇心の役割について述べています。

「 A Six-Point Action Plan for Implementing the 26 (26のエクササイズの実施のための6つの行動計画)」(104〜103ページ)では、大人と子どもの両方にEDU-Kの原則を導入し強化する総合的な方法を提示しています。また、多くのBrain Gym(R)(ブレインジム)のエクササイズをいつどのように使うかについて、迅速で洞察力のあるヒント(前の章に見られる詳細な説明と好対照)も含んでいます。

「 Relaxing and Self-Calming for Groups (グループのためのリラックス法/自己沈静法)」(107ページ)では、どんなグループの中でも思いやりがあり平和的な態度を促す方法の一連のヒントが書かれています。

「Tips from Teachers(教師からの助言)」と「Suggestions for Parents, etc.(親への提案等)」(109ページ)は、動きの統合に関する毎日の課題を成し遂げる助けになります。

「Inviting Play through Games and Music(ゲームと音楽を通して遊びへ誘う)」 (109〜112ページ)は、お薦めのゲームや小説、音楽を使った、中学年からもっと年長までの幅広い若い人たち向けの興味をそそるアイディアでいっぱいです。

理論や実用的な知恵を探していようとなかろうと、Brain Gym(R)(ブレインジム)手引書が創造性に富んだひらめきの継続的な源であることがわかりました!


◇中学生  理事 シンディ・ゴールデイド
レインジム・インターナショナルの理事、シンディ・ゴールデイドが中学生との作業の秘訣をいくつかご紹介します。

2010年9月23日、木曜日
昨日、137人もの子どもたちにBrain Gym(R)(ブレインジム)のプログラムを紹介するという初めての経験をしました。8年生までの2学年の教室に行きました。ある子どもたちには、PACEを紹介しました。別の子どもたちには、ダブル・ドゥードゥルとエナジー・ヨーンも加えました。そして中学生には・・・

中学生のグループでは、調整や記憶、思考、筋肉組織にストレスがどんな影響を及ぼすかについて議論しました。クッシュボールを使った名前ゲームでは、ボールが落下するときや不正確に投げられたときにクスクス笑いも高くなるなど、ストレス反応がくっきりと浮き彫りにされました。いくつかのレングスニング・アクティビティを続けてから、身体の片側を伸ばしてから一休みを味わいました。もう一方の体側にかかる前にリラックスした筋肉がどんな感じか気づくようにするためでした。    (R) Cindy Goldade


◇ブレインジム物語
財団認定インストラクター、ジュリー・ニューエンドープが、癒しについてすてきな話を提供してくれました。

66歳のジョン(仮名)はすっかり混乱して私のところに来ました。妻がちょうど離婚を求めたところでした。それが何故だかわからなかったので、彼の感情はパンクしてしまったのです。妻は状況について話し合うためにやってくるのに同意しました。私が経験のある調停者であるということもあり、毎週二人一緒に私と会うことと個別に個人的セッションをすることに、二人とも同意しました。

最初のカップルでのミーティングの後のジョンの初めての個人セッションで、彼は読みについてのエクササイズをしたがりました。彼は生涯を通じて深刻なディスレクシア(読字障害)であり、まったく読めないことが判明したのです。このため、彼は本当の自分を隠し続け、大人になってからはずっと嘘をついていました。私たちは楽に読めるようにバランス調整をしました。彼は読んだことと自分が感じたことの違いを確信できなかったのです。

数週間の間、彼は読むことがどんどん楽になっていると報告しました。私たちは何を読んだか理解できるよう二度目のバランス調整をして、彼は再び驚いていました。もう何も隠す必要がないこと、嘘が自分の人間関係に有害であることがわかり始めたのです。彼の目標は「もっとスラスラと読むこと」から「信頼がおけるように、また無防備になること」へと変わりました。

彼と妻はもう離婚の時期だと決める一方で、二人の関係の全ての面について話し合いました。ジョンは自分の常習的な嘘に関する妻の苦痛に深く耳を傾けることができました。現在二人は友人であり、離婚の過程で愛と敬意を深めています。

どんどん自分をよく感じるようになるにつれて、ジョンは正直であることを学んでいるところです。今日彼は、今スラスラ読めて喫茶店で新聞さえ読めることが信じられない、と言いました。読めるようになるとは考えたことがなかったのに、67歳の今、彼は読めます。

課題にしっかり向き合ってこのような大きな変化を遂げたこの男性の勇気を目撃したことは、私にとってはプレゼントとなりました。Brain Gym(R)(ブレインジム)の一連の作業とそれが人々にもたらす癒しに感謝します。


◇新しくなったBrain Gym(R) Global Observerを購読しましょう!
接続をそのまま保ち、EDU-Kのモデルと、さまざまな設定と状況で他の人がプログラムをどのように使っているかについてもっと学びましょう。料金は1年に3冊でたったの25ドルです。大きな贈り物になる一方、あなたの貢献は、教育キネシオロジー財団が成長を続けて、学びや成果、自己発見に関連する動きの重要性を広める助けになります。
email: info@braingym.org

※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/September_2010.html
以 上

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  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号