このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお伝えするものです。
日本語に翻訳する際に、英語原稿にあるBrain Gym(R)の表記は、Brain Gym(R)(ブレインジム)としています。文章中にBrain Gymがあっても登録商標のマークがついていないときは、ブレインジムと訳しています。

□『EDU-K UPDATE』3月号の全訳
  ・「Brain Gym®(ブレインジム)」のニュース&イベント
  ・Ask Dave コーナー
  ・Edu-Kの秘訣:
  ・The Q:(新コーナー!)
  ・Brain Gym®(ブレインジム)物語


□『EDU-K UPDATE』5月号の全訳-------→ こちらからご覧いただけます。
  ・「Brain Gym®(ブレインジム)」のニュース&イベント
  ・今月のスポット
  ・Edu-Kの秘訣:
  ・The Q:(新コーナー!)
  ・今月のファカルティ
  ・Brain Gym®(ブレインジム)物語


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 EDU-K UPDATE 2011年3月号
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◇ご挨拶: 親愛なるインストラクターと参加者のみなさん、

先回の協会通信に書いたように、私たちの理事会と事務局チームは、この1月にカリフォルニア州ベンチュラで年次会議の会合をしました。明確に定義されたタスク22のうち17は、2010年戦略計画で達成されました。この成功で2011年の計画をどう進めるかがわかりました。

私たちは先の2010年に確認された4つの重要案件を見直すことから始め、必要に応じてそれを修正しました。修正したものは目標を進展させるのに使われ、2011年の戦略計画となって3月に理事会で承認されました。下記はその戦略目標の概要です。

目標1:Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナル財団の理事会は、多様で効果的な運営委員会として機能し、包括的でグローバルな戦略的展望の提供、政策の策定、資源開発の支援、信用管理をします。
・戦略(1)戦略的に新メンバーを採用する。
・戦略(2)理事の研鑽と成長の機会を設ける。
・戦略(3)権限の役割とレベルをはっきりさせる。
・戦略(4)運営の文化を構築する。

目標2:安定した資源(人、時間、収益の最も効率よく運用する)の拡大と多様化により、Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルのあらゆる分野の努力が維持され支えられています。寄贈者やボランティアの方々に関わってもらうことにより、積極的に参加し取り組んでいるといっそう強く感じてもらいます。
・戦略(1)収益を増やす。
・戦略(2)収益を多様化する。
・戦略(3)寄贈者の参加機会を作る。
・戦略(4)ボランティアの関与を増やす。

目標3:組織は、組織の目標と戦略を勧められるような堅固で信頼できるコミュニケーションとマーケティングの仕組みをサポートします。
・戦略(1)メッセージを明快にする。
・戦略(2)フィードバックの回路を作る。
・戦略(3)教材と説明のポイントをさらに一致させる。
・戦略(4)マーケティングの戦略を増やす。

目標4:Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルの旗印を掲げて動いているさまざまなプログラムは、一貫したプログラムの内容とブランドとして認められます。
・戦略(1)共通のガイドラインと教材を通じてプログラムの一貫性を強化する。
・戦略(2)指導と仲間同士の学習を通してインストラクターを成長させる。
・戦略(3)支部レベルの組織でもBrain Gym®(ブレインジム)インターナショナルの組織を模倣する。

ええ、意欲的ですとも!この戦略計画は私たちの組織の根幹です。早く進み過ぎるあるいはゆっくりすぎることなく前進する仕組みをもたらします。これによって私たちは、現在に集中する一方で過去を使って未来に情報を与えることができるのです。

理事会および管理部に代わって
事務局長  ケェリー・コーディ


◇「ブレインジム」のニュース&イベント
〜IKC国際会議 〜国際会議に参加しよう〜
  2011年8月25日〜28日
  ハンガリー ケチケメート
  連絡先:Zsuzsanna Koves

思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催の免許を交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.orgに連絡をください。



◇PACEの進歩 ショシャナ・シャンバーグ
私はあらゆる作業療法(Occupational Therapy)の治療の前に、ウォーミングアップとしてPACEを使います。重い障害がある特殊教育の学生は、治療の集まりで、また今は教室で、PACEの仲間どうしの教え合いを採り入れています。彼らは自分たちの指導の技術に誇りを感じています。それは、より大きな集中力と教わっていることや学んでいることとの繋がりによって、クラスのみんなが集中して学ぶ助けになります。多くの学生は心が穏やかになるので情報の保持と新しい学びがやりやすくなると感じます。教師たちは難しい情報にとりかかるのが少し楽になったとか感じています。

PACEはまた、「ストレス対策」の手段として職員に示され、多くの職員が意識レベルを向上させるために特に一日の始まりと終りに使っています。ある教師は毎日午後3時から15分間眠ったものでした。その「猫のようなうたた寝」をしないと働けなかったのでした。今はもう、彼女にはその必要はありません。

ある学生は、14歳にして生まれて初めて自分の名前を正しく書きました。また別の学生は、PACEをするようになった今や、字や数字を書いたり、簡単な足し算・引き算ができます。彼女は14歳です。もっともっと続けたいです。これがただのPACEなのです。


◇2010年会計報告
これが2010年の会計報告です。総収入は25万9877ドル、総支出は25万1608ドルでした。収入と支出の明細は次の円グラフのとおりです。
訳注:Income(収入)とExpense(支出)の各項目は、次のような意味です。 Dues=会費、Course Royalties=ロイヤリティ、Hyperlink & Service Mark Fees=ネットのリンク料・商標料、Donations=寄付、Misc Income=雑収入、Payroll=人件費、Rent, Utilites, Technology=賃貸料・公共料金・技術料、Contract Labor=契約社員の人件費、FAB Expenses=FAB費用、Office Expenses=事務所関連費用、Publications=出版関係費、Insurance & Legal Fee=保険料・弁護士費用、Misc Exp=雑費


◇ Ask Dave コーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問:私はBrain Gym®(ブレインジム)のワークショップをやりました。同僚の教師たちに見どころをいくつか見せてあげたいのですが、彼らを夢中にできるいい案はありますか?

デイブの回答:あなたがBrain Gym®(ブレインジム)の活動にわくわくされたのをうれしく思います。私は数人の先生から「クロス・クロールのことを聞いたのでセミナーに来て、教室で学生たちにやらせてみた。クロス・クロールをするのが難しかった学生は学習にも課題がありがちだと気付いた。」と聞いたことがあります。このことについて同僚の先生たちと議論できるでしょう。そして学生たちをクロス・クロールへと導く間に同様の相互関係に気づくか確かめるよう、同僚たちに注意できるでしょう。多くの学生たちは、難しい活動をしているときにクロス・クロールをするのはたいへんです。ですから、テストのような何か頑張りが必要な活動の最中には、タイミングを見計らって休止としてやってみたらどうかと提案できるかもしれません。この最後の提案により、自分たちが何故それをしているのか学生たちが考え過ぎないようにもなるでしょう。また、Brain Gym®(ブレインジム)のセミナーへあなたを惹きつけたものは何か、覚えておいてください。あなたの同僚の中には、同様に傾く人があるかもしれません。


◇ EDU−Kの秘訣
このニュース・レターを受け取っている人はみな、少なくともBrain Gym®(ブレインジム)101のコースは終了しています。何が続くんだろうと思ってる人もいます。

確かなアドバイスのひとつは、101で体験したことを練習することです。なぜなら、反復は「つかみかけている」という学びの段階から自動的な「わかった」状態へと人を変えるからです。このエクササイズの長所はセルフ・バランスができるところです。どの人も一緒にコースを取った人たちの名簿をもらうので、ネットワークを使ってお互いにバランスをすることもできます。同様に、興味を持った家族や友人と動きと方法を分かち合うのも、熟達への効果的な道です。

もうひとつの素晴らしい行動計画は、別のコースに出席して知識を深めるのを検討することです。これから出るコースについてホームページを見てみてください。場所、季節、コースのレベル、インストラクター別に検索できます。Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルのコースは下記のように5つのレベルのひとつに分類されます。

 ・レベル100:入門コース。基本的な動きと学びの一連の行為を伝える。誰でも受講可能。
 ・レベル200:中級コース。Brain Gym®(ブレインジム)101で学んだ内容を基礎とする。
 ・レベル300:上級コース。他の人と活動する ためのスキルを磨く。
        受講に必要な条件はさまざまである。
 ・レベル400:専門コース。ブレインジムの動きの基礎知識を深めるものでインストラクター向け。
        一般的には受講には有効ライセンスが必要。
 ・レベル500:教師養成コース。財団認定インストラクターがBrain Gym®(ブレインジム)の
        他のコースを教えられるようにする。
        受講には他の関係講座に加えてブレインジムの有効ライセンスが必要。

Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルの財団認定インストラクターになるのはコース101の修了生にとってはゴールかもしれません。これには、バランスをしてあげたりしてもらったりするのと同じように、主要科目や選択科目への出席が含まれています。ライセンス交付の確認リストを見て印刷するなら、http://braingym.org/licensureをクリックしてください。


◇The Q デブ・スコット・スチュードベイカー
引用・・・大好きです!私の頭の中には無数の質問があるように思えるので、EDU-Kアップデイトの新しいコラムに質問と引用を一緒に持ち込もうと決めました。「The Q」(引用(quotes)または質問(questions)の略)は、EDU-Kのカリキュラムのいたる所で使われる言語に注目し、その言葉への理解が広がるように更なる視点を示すように作られています。さまざまな情報源から作り上げた私の調査では、Brain Gym®(ブレインジム)という団体の内外両方から、補完的で異なる視点を提供してくれる著者と教師を取りあげるつもりです。

「The Q」は会話のきっかけとして想定されています。ですから、最初のトピックである「学び」について、点を結んで行き、全体像を考えるのにとりかかるのを一緒にやりましょう。

カーラ・ハナフォードによると、「私たちが知り、感じ、学び、考えることは、私たちがどのように知り、感じ、学び、考えるかに形作られます。これらをどのようにするかは、それを通して世界の全ての体験や私たち自身の体験が調停される知覚運動系によって決まります。思考、創造性、学習は体験から生じます。」(29ページ)

ポール・デニソンは更にこう言っています。「本物の学びは『常に』動きと具体的な体験を含んでいなければなりません。互いに連携して作動する目、耳、手で組み立て、体系づけ、創り出さない限り、実のところ思考も学習も生じません。」(31ページ)

クリス・ブリュワーとドン・キャンベルは学びと聞くこととを関係付けます。「生涯にわたる学びは、自分たちの周りの世界に気づき、耳を傾ける能力によって決まります。」(37ページ)

そして、教育専門家、パトリシア・ウォルフは、学びを記憶と結びつけます。「私たちを唯一の存在とするもの、私たちがどうなるかを大きく決定づけるものは、新しい情報を獲得し保存する能力です。新しい概念、新しい発想、新しい感覚、そして突き詰めていくと私たちの行動は、この能力から生まれます。記憶は私たちが経験から学ぶのを可能にするのです。」(74ページ)

これらの見解を短く伝えるなかで、熟考あるいは議論する何かが見つかるのが私の狙いです。もし引用したいものがあれば、info@braingym.orgの「The Q」宛てに送ってください。

出典:クリス・ブリュワーとドン・キャンベル「学びのリズム」
   ポール・デニソン「ブレインジムと私」
   カーラ・ハナフォード「賢い動き:なぜ学んだことが全部頭にないのか」
   パトリシア・ウォルフ「脳の問題:研究から教室での演習への変換」


◇おかしなブレインジム物語 リサ・マルコビッチ
2月に友人たちとコロラド州の素晴らしいスノウマス・マウンテンへスノーボードに行きました。スノーボードのレッスンを受けているある日、先生は各参加者にスノーボードをしていないときには何をしているのか尋ねました。私は自分は常勤のBrain Gym®(ブレインジム)の財団認定コンサルタントだと答えました。何ですって?

ブレインジムが何か説明すると、もちろん先生はいくつか例を求めました。どのみち私たちはスキーリフトに座っていて、他に何ができるでしょう?その日は底冷えのする雪の降る日であまり視界がよくなかったので、リフトに座ってストレッチと準備運動のエクササイズをいくつかやって時間を使いました。私は生徒たちや小さい子どもたち、車椅子の人たちに、動きを合わせていますが、今回は間違いなく生徒たち向けの動きでした。ヘルメットを被り、ゴーグルと手袋を着け、スノーボードを片方の足からぶら下げてリフトに座っている。完璧です。

そこで、腰をひねり、前に安全バーがあってもできるだけ肘を膝に持って行って、優しいクロスクロールの動きから始めました。私たちはブレイン・ボタンを擦り(厚い冬用ジャケットとセーターを通してですが、大事なのは気持ちです。)、それから親指を突き出してレイジー8を始めました。

6人がけの椅子(つまり上方に向かっている6人がけのスキーリフト)が途中駅に着くところを思い浮かべてください。係員は始めは私たちが手を振っているのだ思って手を振り返してきました。それから彼は、動きにパターンがあるのを見てとって、同じようにやり始めました。彼の同僚もやって来て同じように始めました。私たちがリフトの旅を続けて途中駅に着く頃には、4人の係員がレイジー8をしていました。この光景はリフトに乗っている間中、いろんな駅で繰り返されました。すごくおかしかったです。

下りる頃には私は満面の笑みを浮かべていました。その日はボーディングで素晴らしい時間を過ごしました!ブレインジム熱を広めるのがどんなに簡単か、ちょっと見せてみてください!!


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教育キネシオロジー財団/ブレインジム・インターナショナル
www.braingym.org
email:info@braingym.org

※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/March_2011.html
以 上

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 EDU-K UPDATE 2011年5月号
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◇成長の季節と、夏のクラスが提供する個人の成長と
春は成長の季節を案内します。ミネソタでは、雪が溶けて、見えなくなっていた雪かき用シャベルと手袋が出てきました。多年生植物が顔を出し、少しずつ息を吹き返しています。草や雑草はぐんぐん伸びています。庭には7月や8月に新鮮な果物や野菜が採れるよう植物が植えられています。

春の兆しは何でしょう?木々は葉を出し、私たちの家はもう道路から見えません。ライラックの花が咲き、ガチョウのひながかえっています。カメは池の傍の丸太の上で甲羅干しをし、カエルが3匹おいしそうな虫を求めて窓のところに戻っています。あなたが不思議に思っているかもしれないので言いますが、私は春が大好きです!(もちろん、私はどの季節も、それぞれ違う理由で大好きであると知られています。)

春が新しい命を表わすのと同じくらい、教育者にとって、春は学年の終りに近づくときです。それはひとつの周期の終りであり、別の周期の始まりです。何がうまく行ったか、これからは何を微調整すればいいかを振り返る素晴らしい時間であるかもしれません。自分を省みるとき、私たちは何か「雑草」と茂り過ぎている場所を発見するかもしれません。パターンに気づいたときには「〜は私に良い結果をもたらしているか?」と自問するのがいいとわかりました。もし答えがノーなら、それはおそらく刈り取りもしくは内なる庭の雑草を抜く時期なのです。目的を定めて次の方向を決めるとき、この作業は夏の計画にそのまま影響を与えるでしょう。

私は、物理的にも比喩的にも、夏を成長の季節だと考えています。多くの人には、個人の成長と専門的能力の開発にとって、夏は驚くほど適切な時期です。たぶんそれは、既に教わったことを使い、何かセルフ・バランスをすることを意味します。おそらくそれは、「EDU-Kの秘訣」で示されているように、昔のクラスで一緒に学んだ人と再び結びつくことです。コースを取るあるいはもう一度繰り返して取る(半額で!)ことを意味するかもしれません。

教育キネシオロジーで得られるツールは人が能力を開花させ、最大限の可能性に達するのを確かに助けてくれます。あなたがご自身の内部の庭を育ててセルフケアの時間を作ることをお誘いします!

シンディ・ゴールデイド
Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナル
運営担当理事


◇「ブレインジム」のニュース&イベント
第11回カナダ夏季学会
  2011年7月31日〜8月8日
  カナダ、オンタリオ州オタワにて
  連絡先:Maureen Priest

〜IKC国際会議 〜国際会議に参加しよう〜
  2011年8月25日〜28日
  ハンガリー ケチケメート
  連絡先:Zsuzsanna Koves

日にちを控えてください!
2012年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議の日取りと開催場所を暫定的に決めました。
  2012年8月2〜5日
  アメリカ合衆国コロラド州フォートコリンズ
  コロラド州立大学にて
詳細については引き続き注意していてください。

思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催の免許を交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.orgに連絡をください。


◇ガン克服者の視点 デブ・ガービー
先日私はBrain Gym®(ブレインジム)101に出席して、大学院課程に必要なテキスト、「Smart Moves: Why learning is not all in your head(スマートな動き/学びのすべてが頭の中にあるわけではないのはなぜか?)(2005年)」を読みました。第8章から12章への省察は、ガン克服者の私は個人的に感銘しました。下記は私の「生存志向で疲れきっている人間(Survival Oriented Stressed Out Human)(SOSOH)」についての私の考えです。

SOSOHの頭字語によって、ハナフォードは「非統合的でバランスの取れていない脳の機能、脳幹の生存の中心や交換神経系からの反射的および/または反応的に機能する傾向」について言及しています(145ページ)。彼女はこの包括的/総合的なラベルに遥かに特異性のある多くの最新のラベルも含めています。ハナフォードは、ラベル付けは有害だと主張しています。私たちはみな、死ぬまで生成の途中にある、生涯にわたって学習する者であるからです。

すべての人が時にはストレスに苦しみますが、私個人は二つのガンの診断のためずっと「生存モード」にあります。この非常に恐ろしい言葉を聞いて私は、寿命を伸ばし、この死に至る病がこれ以上広がるの押さえようという決心を固め始めました。

いくつかの点では、私は完全に手に負えないと感じました。ガン克服者はしばしばいつ発見されたかを細かく覚えているし、多くの場合完全に打ちのめされた感じを覚えています。多くの医療情報が与えられますが、通常全く頭に入って行きません。私が制御できたことのひとつは、体操をしてこれから受ける身体的課題のために身体を鍛えることでした。手術の前には、私は人生で最高の体調でした。もっとたくさん、もっと厳しく、それはしばしば「ひとりでやること」へ、自分を駆り立てました。生きるために戦っていたのです。どんなにたくさん支援があっても、ひとりで乗り越えなければならないときもあります。

まだ記憶に新しいのは、1年前の大きな手術です。細胞組織は取り除かれ、筋肉は永久に変容しました。20インチ以上の新しい傷痕と5本の排液チューブ、よく効く鎮痛剤、5ポンド以上のものを持ちあげてはいけないという命令とともに、私は帰宅しました。

生きるための戦いの問題は、そのモードから抜け出すのが難しいという点です。ストレスは習慣になります。手術後6週間到達した頃から私は、生存に関することからどうやったら解き放たれるか、学ばなければなりませんでした。私はリラックスする方法を忘れました。深呼吸の方法を忘れました。読書のような普通の仕事に集中できませんでした。ほとんど痛みはなくなっていたのに、守りの姿勢で歩き回りました。

生存モードの強いストレスから抜け出る過程で、理学療法士やカウンセラー、個人のフィットネスの指導者たちが皆手伝ってくれています。今はブレインジムの技術が自分の意のままでうれしいです。ベリー・ブリージングが特に役に立つと思います。ストレスを減らして緊張した筋肉を和らげるレングスニング・エクササイズも好きです。アウルとシンキング・キャップは一番のお気に入りです。PACEをすると活力を吹き込まれ、集中できます。生存者(それ以外と比べて)であるのはうれしいけれど、ストレスに満ちた「生きるための戦いモード」から抜け出て、前向き/肯定的で生涯にわたる学びのモードに入るのを助けてくれる手段を、今私はたくさん持っています。

◇おめでとうございます!
新しくプロフェッショナルとなった会員(Professional Members)のみなさん!
コロンビア  1名(iana Robayo)
エクアドル  42名(Jenny Acosta, Carmen Alcivar, Maritza Andino, Maria Arias, Maria Luz Arias, Marcela Arroyo, Isabel Badillo, Monica Baratau, Catalina Bravo, Gabriela Carrera, Pamela Chaves, Gioconda Chavez, Mo´nica Compana, Ana Maria Cruz, Nancy Donoso, Maria Fernanda Flores Gonzalez, Camila Gomez, Sandra Granda, Cristina Granja, Bele´n Granja, Beatriz Henao, Olga Lucia Henao, Consuelo Hurtado, Katya Hurtado, Valeria Izquierdo, Lorena Maldonado, Gabriela Mena, Edith Molina Acosta, Zulay Mora, Soledad Munoz, Ruth Alicia Orbe, Maria Elena Ortiz, Alicia Ovalle, Carolina Pinto, Cecilia Pinto, Diana Portilla, Tania Reina, Alexandra Riofrio, Ivonne Rosenberg, Daniela Serrano, Maria Fernanda Sotomayor, Belen Viteri)
アメリカ合衆国  3名(Beth Hall, Mary D. (Mare) Stephens, Gloria Watson)




◇ EDU-Kの秘訣
Brain Gym®(ブレインジム)のプログラム/カリキュラムへの理解と認識を深める方法のひとつは何でしょう?

ネットワーク(人脈作り)です!定義によると、ネットワークとは、二人以上の人が一緒に集まったひとつの集団です。ネットワークはどのように作られ、育まれるのでしょう?ネットワークの利点は何でしょう?

名簿からコミュニティができます。あらゆるEDU-Kのコースで作られていて、コースの終了時には他の人たちと連絡を取り続ける機会となります。多くの学生が他の学生とつながりを持って教室で習ったことを練習するのはとても役立つと気づいています。コースの内容は、バランス調整と議論、繰り返しによって定着するのです。

現在のテクノロジーの時代では、この人脈作りは電子メールによってできます。旅をしてコースを取るとき、その仕事がまだよく知られていないような所に帰ると孤立しているように感じるかもしれません。電子メールや携帯電話メール、フェイスブックやリンクインのようなソーシャル・ネットワークは、お互いに質問を投げかけて、「もし・・・としたらどうなるか」といったシナリオを書き、支援を提供し、お祝いを共にしたりできる機会を作り出します。

既に確立しているネットワークがあります。多くは非公式で無料ですが、法人組織で会費を取るところもあります。お住まいの地域の財団認定インストラクターにネットワークの機会について尋ねるか、ご自分で作ってください。ネットワークにより、Brain Gym®(ブレインジム)はすぐに手に入るようになり、実生活で使われるようになります。


◇The Q:記憶についての考え方  デブ・スコット・スチュードベイカー
「The Q」の第一回では、学習に関してさまざまな観点を熟考しました。私は特に教育者、パトリシア・ウォルフからの引用に特に興味を引き付けられました。「記憶は私たちが経験から学ぶのを可能にするのです。」その考えが頭の中で鳴り響き続け、今号の記憶に関する探究心を呼び起こしました。

学習のように、記憶は巨大なテーマであり、ここでそのあらゆる微妙な差異を詳しく研究するスペースは明らかにありません。できることは、記憶と体験についてのいくつかの研究をじっくり考えることです。

学習の専門家、プリシラ・L・ベイルは、子どもたちに焦点を合わせます。「過去の経験と記憶は、子どもたちの現在の学習と学校教育に影響を与えます。・・・幸福は子どもたちの学習や記憶、社会的行動に有益な効果を持っているように思えます。」(5ページ)

教育者のマリリー・スプレンガーは、記憶がどのように残存するかを詳しく述べています。「中立的な経験は記憶に少ししか残りません。感情的に辛い経験は時として一生を通じて保持されます。感情は注意や知覚、意志決定、記憶に影響を与えます。」(59ページ)

心理学の教授、アレクサンドラ・ホロビッツはこう考えます。「記憶はアイデンティティと複雑に結ばれています。私たちは自分自身の経験の生成物なのです。私たちが知覚することは、以前知覚したことによって形作られています。私たちが学ぶことは過去の学び自身から成るものなのです。」

最後に、著者オーンスティーンとトンプソンは劇的な主張をしています。「それぞれの人間の個性は、記憶の蓄積、すなわち生涯を通じた経験の生物学的な残留物に大部分が起因します。」(150ページ)記憶を作り出す域を超えて、経験はもっと具体的な成果を生むかもしれません。米国学術研究会議は、それは実際に脳を変えると伝えています。「発達は、単に生物学的な要因を持って次々に展開するプロセスではありません。・・・脳と精神の機能的組織は経験に依存し、明らかに記憶から利益を得ています。」(126ページ)

もう一度書きますが、考える材料を提供するのは私の喜びです!そして、あなたが作ったつながりについていつでも聞きたいと思っています。info@braingym.org.宛てで「The Q」の私に遠慮なく連絡してください。

では次回まで。

出典:
・アレクサンドラ・ホロウィッツ「ミスター・メモリー」、2011年3月13日付ニューヨーク・タイムズの書評より
・米国学術研究会(ブランズフォード、ブラウン、コッキング版)「人々はどのように学ぶか」
・ロバート・オーンスティン&リチャード・F・トンプソン「驚くべき脳」
・マリリー・スプレンガー「学習スタイルと記憶を通した差別化」
・プリシラ・ベイル「感情:学びのスイッチ」
・パトリシア・ウォルフ「脳のこと:研究から教室での実践への変換」


◇今月のファカルティ:マルガリータ・エーレンスペルゲル(メキシコ)
Brain Gym®(ブレインジム)の財団認定インストラクターでメキシコのインターナショナル・ファカルティであるマルガリータ・エーレンスペルゲルは、1991年以来教育キネシオロジー財団にいます。キネシオロジー協会の理事長であり、メキシコシティにあるキネシオロジー・センターを運営しています。マルガリータはブレインジムの教員に、クリエイティブ・ヴィジョン、ムーブメント・ダイナミックス、ヴィジョンサークル、OBO、インデプス、プラクティカムを教えています。彼女のホームページ、www.cika.com.mxでは彼女についてもっと知ることができます。

「私は1954年にスイスで生まれました。小学校の教師として、ある学生はたいへんよくできるのに、別な学生はもっと一生懸命に勉強しているのに良いリポートを書けない理由は何なのか、いつも自問自答していました。学習方法についてもっと情報を得ようと特殊教育の教師になり、心をこめて学ぶことが最良の方法だと悟りました。

1988年、治療していた子どものお母さんを通じて失読症療法士に会い、ブレインジムと出会いました。その子は大きな向上を見せ、私はもっと詳しく知りたくなりました。1991年、ブレインジムの研修を始めました。回りの人たちや自分自身への恩恵が感じられて、キネシオロジーに私を100%捧げる気になりました。

2010年からはインターナショナル・ファカルティとして、スペインと中南米にキネシオロジーとBrain Gym®(ブレインジム)を伝えるつもりです。仕事と趣味の旅行が結びついて楽しいです。夫のマヌエル・ジェニス・カステリョノスはメキシコシティのコヨアカンにあるキネシオロジー・センター、CIKAで運営の仕事を手伝っています。」



◇Brain Gym® Global Observerへの投稿依頼
現在、9月号のBrain Gym®(ブレインジム)・グローバル・オブザーバーの記事を受け付けています。ビジネス、教育、ボランティア、研究、コンサルティング、しつけ、指導など、どんな分野でもかまいません。ブレインジムの専門家でも初心者でも、チャンスは無限です。写真や図画、引用もお受けします。
email: info@braingym.org


教育キネシオロジー財団/ブレインジム・インターナショナル
www.braingym.org
email:info@braingym.org


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/May_2011.html
以 上

◆バックナンバー
  EDU-K UPDATE 2010年12月号・2011年1月号
  EDU-K UPDATE 2010年9月号
  EDU-K UPDATE 2010年7月号
  EDU-K UPDATE 2010年5月号
  EDU-K UPDATE 2010年3月号
  EDU-K UPDATE 2010年1月号
  EDU-K UPDATE 2009年11月号
  EDU-K UPDATE 2009年9月号
  EDU-K UPDATE 2009年7月号
  EDU-K UPDATE 2009年4・5月号
  EDU-K UPDATE 2009年2・3月号
  EDU-K UPDATE 2009年1月号
  EDU-K UPDATE 2008年12月号
  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号