このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお伝えするものです。
日本語に翻訳する際に、英語原稿にあるBrain Gym(R)の表記は、Brain Gym(R)(ブレインジム)としています。文章中にBrain Gymがあっても登録商標のマークがついていないときは、ブレインジムと訳しています。

□『EDU-K UPDATE』5月号の全訳
  ・Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
  ・今月のスポット:年次会議終了後の講座
  ・Ask Dave コーナー
  ・EDU-Kの秘訣:お次は何?
  ・The Q
  ・ファカルティにありがとう!
  ・Brain Gym®(ブレインジム)物語 その2


---------
 EDU-K UPDATE 2012年5月号
---------
◇リズムとハート
荷物は詰めました。出発の準備ができました。あなたは? 8月2日〜5日、米国コロラド州フォート・コリンズで、Brain Gym®(ブレインジム)の年次会議があります。世界各地からのプレゼンターによる素晴らしいラインアップが盛り込まれています。基調講演には、ビル・ヒューバートやアレックス・ドマン、クリス・ブリュワー、ニー・アーマー、チャールズ・クレブスといった人たちのがあります。四日間の間に、Bal-A-Vis-XやRMT、iLS、アーレン・メソッド、トータル・イマージョン・スイミング、発達キネシオロジー、TFH、五つ星ホテル、音、音楽、反射神経、ゲーム、年配者、子どもたち、ダブル・ドゥードゥル、それからもっともっといろいろなものを経験するでしょう!土曜の夜はカーラとアーティ・ハナフォード夫妻をメインゲストに、ダンスと歌とつながりの音に満ちた夕べとなるでしょう!

早期登録は6月15日で締め切り、以降は参加費が高くなります!今日登録して、自分や他の人の可能性を最大限に広げるのを助けるテクニックを学びましょう。そのうえ、フォート・コリンズの美しい環境(雄大な山々、流れ下る川、緑豊かな風景)で日光浴をしながら、同好の士のみなさんと人脈を築けるのです。

取扱い業者、プログラム、スケジュール、講師についてもっと知りたい場合は、会議用ホームページをご覧ください。今年は登録をネットで受け付けています。

8月におなじみの面々や新しい友人たちに会うのをとても楽しみにしています。
運営担当理事  シンディ・ゴールデイド


◇Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
〜2012年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議〜
  2012年8月2〜5日
  アメリカ合衆国コロラド州フォートコリンズ
  コロラド州立大学にて
オンライン登録を受け付け中です!6月15日までに登録すると最もお得です!

ブレイン・ジム・イン・アクション
  8月6日〜13日
  カナダ、オンタリオ州オタワ
  連絡先:Mary Ann Swan: maryannswan2012@gmail.com

〜2013年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議〜
  2013年6月13日〜16日
インドネシア、バリ島
  詳細については引き続き注意してください。
----------------------------------------------------------------------------------
思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催のライセンスを交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.org.に連絡をください。


◇新しいインストラクターのみなさん、おめでとう!
クロアチア  1名(Koraljka Zepec)
マレーシア  3名(Lim Woey Li Kepong, Elizabeth Recter, Robert Whiting)
スロベニア  2名(Tatjana Dobnik-Mikulandra, Jasna Trapecar)
ベネズエラ  7名(Leonardo A. Cordone , Juan Carlos Herrera , Andreina Hevia Orihuela, Solange Pacheco, Auribel Reyna de Ortiz, Milagros Anton Rodriguez, Haydee Rosa)



◇今月のスポット:年次会議終了後の講座
2012年年次会議の後に以下のコースなどが開催される予定です。受講料と日程についての詳しい情報は会議用ホームページをご覧ください。下記のリンクをクリックすると全スケジュールを見られます。

「脳梁と脳の統合」はチャールズ・クレッブス博士が教えます。異なる文脈における脳の統合とそれが意味するところを調べることによって、脳梁を監視する方法を探ります。それは広大なチェックです。脳の統合の状態を理解し、感じることができます。子どもと両親の双方の役に立ちます!
  講師:チャールズ・クレブス博士

ハンズ・オン:ブレインジムを教室でどう使うか(HO106)

この本だけでも、情報の詰まった宝箱です。8月7〜8日の講座に来て、教育キネシオロジーのテクニックを実際に楽に教室で実践するための貴重なコツを受け取ってください!すべての教育者のための活力に満ちた講座です。
講師:マルセル・(ゴールドスミス)・シャーマン

バランス調整と共鳴のパワー(BPR240)
あるインストラクターは述べています。「私はこの春、ミネソタでこのコースの一部に参加することができました。そして、自分の声に出会いました!これは歌やリズムや演技について信じこんでいることの限界を打ち破るのに役立つ強力な講座です。いろいろなレベルで完璧です!」
講師:カーラ・ハナフォード博士(アーティ・モハラとエリザベス・グランブシュと共に)

スイッチ・オン・ゴルフ(SOG10)
ある学生はこう述べています。「私の義父は、毎年アリゾナへ「スィッチ・オン・ゴルフ」の本をカートで運んで、ゴルフ仲間と自分のゴルフのスコアを上げるのにブレインジムを使っています。その結果にはご機嫌です!この講座は8月6日にフォート・コリンズで、誰でも受けられます!話を広めてリンクを共にしましょう!
講師:パメラ・カーリー

自然学習センター(The Natural Learning Centre)
先日私たちは、教育の専門家が学習についての調査結果と研究方法を伝える一連のインタビューへ参加する機会を得ました。それは「子どものためのライフ・スキル」と呼ばれています。子どもたちと一緒に作業するときに私たちの多くが自分自身に問う質問に答えるのを目指しています。
たとえば、どうすればこどもたちに・・・

・精神的、感情的、身体的な成功を経験する力を与えられるか?
・困難でストレスに満ちた状況でも安心感を得て落ち着いていられるよう手助けできるか?
・自分や自分の能力に関してよい気持ちでいられるような高い自尊心を持たせられるか?
・効果的に意見を述べるための有益なコミュニケーション技術を持たせられるか?
・成績を上げ、集中力や全体的な幸福を増やす手助けができるか?
・今まで自分が教わったことがないような重要な人生のスキルを教えられるか?

このシリーズは、自然直観学習テレビセミナー(Natural Intuitive Learning teleseminar)の主催者、マーガレット・アシュレーによってプロデュースされ、非営利団体、自然学習センター(The Natural Learning Centre)がスポンサーになっています。マーガレットは専門家数人にインタビューします。そのうちの一人は私たちの運営担当理事で教育学修士のシンディ・ゴールデイドです。他にも、リサ・ニコラス、ブルース・リプトン博士、ダーレン・ワイスマン博士、ジョー・ルビノ博士、クリス・ブリュワーその他多くの人がいます。

更なる情報にはこちらをクリックしてください。また、このシリーズは有料でダウンロードもできる予定です。ブレインジムインターナショナルは手数料をもらいます。ですから、家族や友人にもこのリンク先を伝えてください!



◇Ask Dave コーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問(2009年3月号からの再掲):PACEの四つの動きをするのにそれぞれどれくらい時間がかかるか、教えてもらえますか?また、一日何回するのが最善ですか?

デイブの回答:オレゴンの看護科1年生の研究では、彼らは6分でPACEをやっています。シッピング・ウォーターではほとんど時間を使わず、ブレイン・ボタンに2分、クロス・クロールで2分、フック・アップの各部分に1分ずつだと推測します。通常提案している時間は、ブレインジムのエクササイズ(シッピング・ウォーターは別として)のやり方をいったん習った人には、フック・アップを除くそれぞれのエクササイズを約1分ずつ、フック・アップは各パートを1分ずつするよう勧められています。

一番のお勧めは、あなたが達成したと感じるまで各エクササイズをすることです。一日に何回するのがベストかは、あなたが必要を感じる(ストレスを感じる)ときにPACEをすることです。もしくは一日1回だけやって、あとはあなたが必要だと感じるときに必要だと感じるパートをすることです。私は一日の間、PACEの中でも他のものより多く水を飲みますが、のどが渇くからではなく、必要だと感じるときに飲むと私の能力が強くなると知っているからです。あるときはブレイン・ボタン、もしくはクロス・クロール、もしくはフック・アップ、あるいはブレインジムの他のエクササイズのひとつが、私がしていることを達成するのに必要だと感じられるのです。


◇EDU-Kの秘訣 : お次は何?
このニュース・レターを受け取っている人はみな、少なくともBrain Gym®(ブレインジム)101のコースは終了しています。何が続くんだろうと思ってる人もいます。

確かなアドバイスのひとつは、101で体験したことを練習することです。なぜなら、反復は「つかみかけている」という学びの段階から自動的な「わかった」状態へと人を変えるからです。このエクササイズの長所はセルフ・バランスができるところです。どの人も一緒にコースを取った人たちの名簿をもらうので、ネットワークを使ってお互いにバランスをすることもできます。同様に、興味を持った家族や友人と動きと方法を分かち合うのも、熟達への効果的な道です。

もうひとつの素晴らしい行動計画は、別のコースに出席して知識を深めるのを検討することです。これから出るコースについてホームページを見てみてください。場所、季節、コースのレベル、インストラクター別に検索できます。Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルのコースは下記のように5つのレベルのひとつに分類されます。

・レベル100:入門コース。基本的な動きと学びの一連の行為を伝える。誰でも受講可能。
・レベル200:中級コース。Brain Gym®(ブレインジム)101で学んだ内容を基礎とする。
・レベル300:上級コース。他の人と活動するためのスキルを磨く。受講に必要な条件はさまざまである。
・レベル400:専門コース。ブレインジムの動きの基礎知識を深めるものでインストラクター向け。一般的には受講には有効ライセンスが必要。

・レベル500:教師養成コース。財団認定インストラクターがBrain Gym®(ブレインジム)の他のコースを教えられるようにする。受講には他の関係講座に加えてブレインジムの有効ライセンスが必要。

Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルの財団認定インストラクターになるのはコース101の修了生にとってはゴールかもしれません。これには、バランスをしてあげたりしてもらったりするのと同じように、主要科目や選択科目への出席が含まれています。ライセンス交付の確認リストを見て印刷するなら、http://braingym.org/licensureをクリックしてください。


◇ファカルティのみなさん、ありがとう!
ファカルティはブレインジムの年次会議に先立って3日間のファカルティ会議の準備をしています。この献身的なみなさんのグループは、その時間と能力、会議の開催地までの旅費を捧げ、カリキュラム関連の問題に3日間を費やします。教育キネシオロジーの仕事を深め、強化するために彼らがするすべてに、私たちは感謝します!


◇The Q : 知覚の遊び場    デボラ・スコット・スチュードベイカー
ああ、知覚ね。私はこの言葉の響きが大好きだし、そのニュアンスにうっとりします!今月の「The Q」では、私たちが新しい情報の意味をどう理解するかに関する精神的そして身体的な要素を調べます。

視覚は目と脳にかかわります。そして物をひとつの全体として見ることができます。同様に、線や形、色、組織といった要素に分解もできます。言語知覚は、言語の音を識別します。音の高さの知覚は、鼓膜が振動を異なった音としてどうとらえるかに委ねられます。

知能検査は知覚による推理力を測定します。それは、イメージから非言語的な手がかりを獲得する能力に作用しています。もしあなたが対象物の大きさに詳しいなら、奥行き感覚(さまざまな空間的手がかりを介した三次元世界での能力)も良いでしょう。では色知覚は?興味をそそられる考え方があります。「私たちの色の感覚は私たちの中にあり、それを認識する観察者なしでは、色は存在できない。」(ライト、1963年、20ページ)

これらさまざまなタイプの知覚のすべてが最初に必要とするのは感覚入力です。動きの教育家、ボニー・ベインブリッジ・コーヘンはこれを「無意識的側面の感知、感覚受容器と知覚神経への刺激へのかかわり」として述べています。「認識とは、入ってくる情報と人の個人的な関係のことである。私たちは皆、似たような感覚器官をもっているが、私たちの認知は全く固有である。知覚とは、感じているものをどう関連づけるかである。」(コーヘン、114ページ)

リンダ・ハートレーは「Wisdom of the Body Moving」の中で、私たちは「ある刺激に向けて注意を移し、どの刺激を選び取るかを積極的に把握し、意識的あるいは無意識的にそれを記録する」と説明しています。(ハートレー、249ページ)

「The Possible Human」でジーン・ヒューストンは、外部環境から私たちに来るこれらのメッセージに、私たちは多くのレベルで影響を受けていると言います。「なぜある場所が不快であるか、あるいは他のものに惹かれるかを、私たちは言えないかもしれないが、これらの知覚が行動を形成する力は知っている。」(32ページ)

科学者、レナート・ニルソンはこう言います。「意識は、自分を独立した存在ととらえることに関与し、これにより感覚入力の間断ない供給が必要となる。」
では、知覚が感覚器官を通じて情報を取り込み、解釈し、そののち行動する能力であるならば、知覚とは身体の本源的な知力ではないでしょうか?

<出典>
ボニー・ベインブリッジ・コーヘン、2008年「Sensing, Feeling and Action」」
リンダ・ハートレー、1989年「Wisdom of the Body Moving」
ジーン・ヒューストン、1982年「The Possible Human」
W.D.ライト、1963年「The rays are not coloured」
ネイチャー198号、1239〜1244ページ



◇Brain Gym®(ブレインジム)物語 その2
財団認定インストラクターのパトリシア・レンドンが、賛助している教員訓練のひとつの参加者からの次のような証言を送ってくれました。

「私が10歳から14歳までの9人の少年グループを受け持った2011年夏まで早送りしてください。それは簡単なところでした。試練は彼らの「逮捕記録」を読んだときにやってきました。少年たちは全員、ADDもしくはADHDのレッテルを貼られていました。一人は躁うつ病、別の一人はIQ70以下であると見なされていました。9人の少年たち全員が安心と安全を感じて心を開けるような環境を整えることが大切だと私にはわかっていました。プログラムの第三週まではとてもうまく運んでいました。3人の少年が怒って挑戦的な態度でグループにやってきたのです。今にも喧嘩するところでした・・・私と!そうせずに彼らは正反対のこを受け入れました。すぐさま私はブレインジムを始めたのです。話は全くせずに、ただエクササイズをするのみでした。3人の少年はエクササイズを始めるのに苦労していました。彼らは苛立ち動揺していましたが、あきらめずに続けました・・・グループ全体にとってためになるからいつもより長く外にいようと彼らに言いました。数分後、9人全員が調子を合わせてエクササイズをしているのを目撃しました。屋内でグループの時間を再開したとき、私はそれぞれの若者を確かめました。皆、くつろいで落ち着いた気分だと口にしていました。全体として、彼らは気分がよかったのです。

IQが低くADDだとレッテルを貼られた少年は違うことを言いました。彼は、動きに腹が立ったと述べました。私は詳しい話を求めました。彼は、自分が怒っているとはわからなかったけれど、今はわかっていると述べました。彼はいつもの自分のとは違う朝の日課にフラストレーションを感じていると言い始めました。あわただしく感じてまとまらず、その結果怒りを感じてしまうのだと。私は、その感情を確認できたことをほめました。このエクササイズは体の中で何が起きているか、いいことでも悪いことでも、確認するのに役立つとグループに伝えました。グループは続けて大きなセッションに取りかかりました。

2011年11月、7人の少年のグループ(そのうち3人が兄弟)がグループ活動をすごく楽しみ、教室でやったブレインジムのアクティビティの練習を家でもやりました。中でも一人(8歳でバイリンガルの少年)は、エクササイズに感動したあまり、家に帰ってから両親にそれを教えました。毎週家族で行動する時間にはブレインジムのエクササイズもやろうと両親に頼んだものでした。親のセッションのとき、彼の両親は、アクティビティがどんなに楽しいか、そして家族を結束してくれているように思えると伝えています。両親は、3人のうち2人がケンカを始めたとき、もうひとりの少年が、先生(クリスティアーナさん)がブレインジムは自分を落ち着かせるのに役立つと言っていたからとブレインジムをやるよう勧めて、怒鳴りあっている家族を鎮めたと述べました。エクササイズは効いて、家族全体が落ち着きました。両親は、エクササイズについてもっと知りたいからグループの指導者はスペイン語の情報を持っていないかを知りたがっていました。」


教育キネシオロジー財団/ブレインジム・インターナショナル
www.braingym.org
email: info@braingym.org
※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/May_2012.html
以 上

◆バックナンバー
  EDU-K UPDATE 2011年11月号・2012年2・4月号
  EDU-K UPDATE 2011年9月号
  EDU-K UPDATE 2011年7月号
  EDU-K UPDATE 2011年3月号・2011年5月号
  EDU-K UPDATE 2010年12月号・2011年1月号
  EDU-K UPDATE 2010年9月号
  EDU-K UPDATE 2010年7月号
  EDU-K UPDATE 2010年5月号
  EDU-K UPDATE 2010年3月号
  EDU-K UPDATE 2010年1月号
  EDU-K UPDATE 2009年11月号
  EDU-K UPDATE 2009年9月号
  EDU-K UPDATE 2009年7月号
  EDU-K UPDATE 2009年4・5月号
  EDU-K UPDATE 2009年2・3月号
  EDU-K UPDATE 2009年1月号
  EDU-K UPDATE 2008年12月号
  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号