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創始者デニソン氏の言葉

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ポール・デニソン氏からのメッセージ

–EDU-K UPDATE 2008年9月号より
ブレインジムは神経学とは異なり、神経学的な証拠に基づくものではありません。私たちの活動は脳を調整したり変化をもたらしたりすることではなく、ただ特定の意図的な動きをとおして学びを深めるところに主眼を置いています。

1986年にゲイルと私はこの仕事に「ブレインジム」と名付けました。それは私たちの考案した動きが特定の学習能力、つまり知性を育むスキルを獲得する上で支えになるからです。

この仕事が有効であると私たちが確認できるのも、常に感覚や教育上の重要性からであって、脳が活性化されることに関する諸々の情報によってではありません。(1986年当時も今も、この点に関してはようやく知られはじめたばかりというのが現状です。)

子供や大人が「私はカーフ・ポンプが好きなの。気持が落ち着いて楽に話せるようになるから」とか「クロス・クロールをすると、もっと身体を動かして遊びたくなるし、読書も容易になるの」と話してくれるのを聞くと私たちはうれしく思います。でも誰かが「前頭葉を活発にするためにポジティブ・ポイントをします」と言ったりするのをめざしているわけではありません。

ブレインジム101、OBO、その他の教本でも、この点をとても明確に記述しているはずです。科学的な説明は科学者にまかせておきましょう。

先日訪ねたインドネシアで、Elisabeth Demuthと私は、政府の高官と神経科学者にお目にかかる機会を得ました。私たちの活動を説明する上で、話が脳の機能に及ぶところでは、あらためて言うまでもなく神経科学者に委ねるべきであることは明らかです。この会合で神経科学者たちは、私たちのホログラフィックな脳の見方に対して賛同してくれました。つまりダイナミック・ブレイン・モデルによる解釈であり、神経科学者Paul MacLean、Elkonen Goldberg、医学博士John Rateyの仕事から推察したわれわれの見解です。

教育者という立場から、学習能力や行動技能の習得に関して、これまで同様に話し合うことはできるでしょう。また観察できるかぎりにおいて、認識に関わるオーガ二ゼーションやフォーカスする能力が改善されたと述べることもできるでしょう。しかしながら個別の動きが特定の脳領域を活発にするという、私たちが引き出した結論に触れる時は、あくまで仮定としてのみ話すのでなければなりません。

「引き出す」教育モデルとしてのEDU-Kの立場に一貫してとどまるためにも、私たちがブレインジムについて語る時は、肉体の技能、自己を観察する能力、コーディネーション、コミュニケーション、フォーカス、注意力の改善に関わるような領域にとどまりましょう。脳のはたらきの変化に関するどんな結論を述べたところで、私たちにはそれを立証する何の科学的証拠もありません。そのようなコメントは興味深いかもしれませんが、私たちの仕事の有効性とは無関係なのです。

皆さまのご活躍を心よりお祈りしたいと思います。
ポール

























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